政近準子さんの著書『人生は服、次第。』

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TVでも大活躍の政近準子さんは、
日本初のパーソナルスタイリストとして、この職業を認知させた、
パーソナルスタイリスト業界の第一人者です。

その政近さんの6冊目の本が発売となり、拝読しました。
今まで出された本はどれもヒットしていて、6冊目もとても
内容が濃く、ためになる内容でした。

『人生は服、次第。』

このタイトルからも分かるように、ファッションは知的な営みだ
ということが綴られています。写真やイラストは一切なしで、
すべて文章のみの構成がかえってストレートに訴えかけてきます。

服飾の歴史やファッションの仕組みなどを掘り下げた内容は、
ファッションを「知る」ことを通じて「装力」を高めてくれるはず。
こういった本はこれまで「勉強」タイプの物が多かったのですが、
大勢の顧客を抱えるうえ、たくさんの後進を育ててきた
スタイリングのプロが書いただけあって具体的で読みやすく、
エッセンスが自然と頭に染み込んでくる感じです。
その知恵や知識が日々のスタイリングにどう役立つのかを
教えてもらえるので、知るよろこびが深まり、実際にその知恵や
知識を自分らしい着こなしに生かしたい気分に誘われます。

「服は口ほどにものを言う」「服を人生の味方にするための方法」
「服で作る、仕事と日常」「人生に効く おしゃれは一日にしてならず」
「なぜかやってしまう おしゃれNG集」「服で自分を演出する極意」など、
なるほどと思えるテーマや切り口が目次に並んでいます。
たくさんの「気づき」ポイントが盛り込まれています。

個人的に印象に残ったのは、著書が広島県福山市で育った
幼少期にまつわるコラム。実は偶然にも私も幼い頃、
同じ福山市で育ったので、記憶に残る風景と、著者の描写が
見事に重なりあって、何だかうれしくなりました。
レンゲ草で首飾りをつくったり、四つ葉のクローバーを探したり・・・
私もそうでした。幼かった日々をつい思い出してしまいました。
「自然界から学んだ、色やセンス」が宝物のような感性を生んでくれた
という趣旨の文章があり、人間が自然とともに培う感性こそが
ファッションセンスの基本になるという考えに共感しました。

頂戴した本に添えられた政近さんの美しい手書きの文字。
その見事な筆運びからも著者の心遣いが伝わってきました。

「装う」という言葉には「ごまかす」「偽る」といった意味もありますが、
ファッションの場合は必ずしもそうではなく、むしろ本人の魅力を引き出し、
その人のよさや人柄を物語り、生き方まで導いてくれる行為である
ということがあらためて分かります。

本を読み終えたあとは、きっと服でもっとセルフプロデュースしたい
そんな気持ちが目覚めるはずです[E:tulip]。

『人生は服、次第。』

http://www.amazon.co.jp/%E4%BA%BA%E7%94%9F%E3%81%AF%E6%9C%8D%E3%80%81%E6%AC%A1%E7%AC%AC%E3%80%82-%E6%94%BF%E8%BF%91-%E6%BA%96%E5%AD%90/dp/4800228271

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