DRESS CAMP/banal chic bizarre/ato 2009-2010秋冬東京コレクション

Pic1Marjan Pejoski(マラヤン・ペジョスキー)氏が手がけて2シーズン目のコレクションとなった「DRESS CAMP(ドレスキャンプ)」。ペジョスキー氏は手の込んだ仕上げや、かぎ針編みなどを得意とし、派手なマテリアルも多用することで知られている。

ピッタリとフィットした頭を包み込むようなキャップに、ウエストマークを主張したボディコンシャスな装いのモデルが官能的なムードに包まれて登場した。黒を基調としたコレクションは、素材や技法が冴え、黒の奥深い表情を引き出した。
印象的に映ったのは、贅沢なファーやレザーの巧みな使い方。ファー×レザーをミックスした市松模様は、艶やかな立体感を生み出していた。差し色に選ばれたゴールドがベースの黒との響き合いで、なまめかしさを漂わせていた。
次シーズンのマストアイテムと言われる、肩の突き出たレザージャケットや、肌にピッタリしたレザーパンツも見られた。植物モチーフのオーガンジーや、妖しく照り返すメタリック使いなど、デザイナーの得意技が存分に発揮されたいた。

Pic2「banal chic bizarre(バナルシックビザール)」が披露したのは、ミリタリースタイルとアイビールック、アメリカンカジュアルの融合スタイル。これらをテイストミックスし、新スタイルを打ち出した。ダッフルコートの変形版のスウェットパーカーにライダースジャケットをオンし、ボトムは甘めのティアードスカート。アメカジ要素のオーバーサイズのチェックシャツのインナーはコルセットライクなデニムのティアードワンピでメリハリを付けた。Aラインコートやミリタリーテイストのナイロンパーカーの襟元に付いた、モコモコした羊のようなボアも愛らしい。全体にひねりのあるキュートなコレクションを魅せた。

Pic4次シーズンの世界的なトレンドであるミリタリーとスポーツテイストに、ラグジュアリーシックを加えてコレクションを発表したのは、「ato(アトウ)」。ミリタリーやスポーツを独自の世界観で仕上げたモード服を登場させた。特に、ブラウン系やヌーディ色のミリタリーテイストのアイテムを、ラグジュアリー感漂う作品として仕上げたのは見応えがあった。

スポーティーな厚手ストレッチ素材のスキニーパンツは、きちんとセンタープレスが施され、上品顔に生まれ変わった。膝小僧部分のレザー風パッチワークがハードさをプラス。本来はタフな存在のミリタリーシャツを、透けるシフォン素材で仕上げ、セクシーな表情をまとわせた。太ももまで覆うレザーの「ヒップハイ・ブーツ」は大注目株。ニーハイブーツに続く新顔ヒットアイテムになりそうだ。

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