「華やかじゃなきゃ、ファッションじゃない。」 高田賢三とセブン&アイがコラボ 

「華やかじゃなきゃ、ファッションじゃない。」 高田賢三とセブン&アイがコラボ

「華やかじゃなきゃ、ファッションじゃない。」 高田賢三とセブン&アイがコラボ

「そごう・西武」や「イトーヨーカドー」を傘下に持つセブン&アイ・ホールディングスが8月19日、期間限定のコラボレーションコレクション、SEPT PREMIÈRES by Kenzo Takada(セットプルミエ バイ ケンゾータカダ)を発売しました。プライベートブランド「セットプルミエ(SEPT PREMIÈRES)」シリーズに加わります。デザイナーに迎えたのは高田賢三氏。「華やかじゃなきゃ、ファッションじゃない。」というキャッチフレーズの通り、「虎ノ門アンダーズ東京」で催されたお披露目には、鮮やかな色や柄に彩られたコレクションが集められました。

高田氏が「セットプルミエ」のためにオリジナルでデザインしたコレクションです。期間限定のデザイナーズコラボラインという位置づけ。「セットプルミエ」はフランス語で「セブンプレミアム」という意味です。「そごう・西武」20店、「イトーヨーカドー」16店で販売します。ネットショッピングの「オムニ7」でも取り扱います。

 

「華やかじゃなきゃ、ファッションじゃない。」 高田賢三とセブン&アイがコラボ

「昔から花が大好きで、なかでも芍薬(シャクヤク)が一番大好き」と高田氏が語った通り、今回の主なモチーフはシャクヤクの花。今回はウィメンズだけのラインアップで、30~40代女性をメインターゲットに据えていますが、幅広い世代に受け入れてもらえそうに見受けられました。

アイテムはジャケット、スカート、パンツ、シャツ、ニット、カットソー、コート、ワンピース、雑貨と、幅広い品ぞろえ。シャクヤクのフラワープリントがポジティブでフェミニンな印象を濃くしています。赤が多用され、グラマラスであでやか。ビッグフラワーはドラマティックな見栄え。花柄にアニマル柄をミックスしたようなデザインも提案されています。

グラマラスなムードはこれからのトレンド。柄on柄のコンビネーションや、あでやかレッドを打ち出した色使い、オーバーサイズ気味のビッグシルエットなども目を惹きます。これらは、もともと高田氏らしいデザインであり、それが今のおしゃれの方向感になじんでいて、時代が高田氏に追いついてきたかのよう。オーバーシルエットと柄on柄のミックスあたりは、おしゃれ上級者的な装い。ほんのり「タッキー(Tacky)ダサかわいい」風のムードもあって、自由自在に自分好みでミックスコーディネートが楽しめそうな感じです。

 

「華やかじゃなきゃ、ファッションじゃない。」 高田賢三とセブン&アイがコラボ

「華やかじゃなきゃ、ファッションじゃない。」 高田賢三とセブン&アイがコラボ

テレビCMの放映も始まりました。楽曲を提供したのは、ヒットメーカーの小室哲哉氏。会場ではお披露目に続いて小室氏のスピーチ、CM曲を演奏するライブパフォーマンスがスタート。小室氏がゲストボーカルに選んだ大森靖子氏も来場して歌声を披露。会場は盛り上がりました。

 

「華やかじゃなきゃ、ファッションじゃない。」 高田賢三とセブン&アイがコラボ

乾杯の音頭をとったのは、高田氏と旧知のファッションデザイナー、コシノジュンコ氏。高田氏のことを「ケンちゃん」と呼ぶ間柄だそうで、幼なじみのような仲のよさ。2人の打ち解けた様子に、世界で活躍した大御所日本人デザイナーの偉大さをあらためて実感しました。

 

「華やかじゃなきゃ、ファッションじゃない。」 高田賢三とセブン&アイがコラボ

パーティーではパリで人気のレストラン「TOYO」のお料理がふるまわれました。オーナーシェフの中山豊光氏が来日。自ら調理をして来場者をもてなしてくれました。実は中山氏は髙田氏の専属料理人を長く務めていた経歴の持ち主。この晴れ舞台にふさわしい人選と料理になりました。

 

「華やかじゃなきゃ、ファッションじゃない。」 高田賢三とセブン&アイがコラボ

©SEPT PREMIÈRES by Kenzo Takada

「華やかじゃなきゃ、ファッションじゃない。」 高田賢三とセブン&アイがコラボ

©SEPT PREMIÈRES by Kenzo Takada

「華やかじゃなきゃ、ファッションじゃない。」 高田賢三とセブン&アイがコラボ

©SEPT PREMIÈRES by Kenzo Takada

「華やかじゃなきゃ、ファッションじゃない。」 高田賢三とセブン&アイがコラボ

©SEPT PREMIÈRES by Kenzo Takada

 

「華やかじゃなきゃ、ファッションじゃない。」というコピーは、シンプルな表現ながらハッとさせられました。ここ数年続いた、無駄を削いだミニマル志向から一転して、いろめいてきた今のおしゃれ気分にも通じます。とはいえ、華やかでありつつも、割と手が届きやすいプライスで提案している点は、今のファッションを取り巻く事情への目配りをうかがわせました。グローバルモードも色やフォルムの主張を強める方角に向かっています。SEPT PREMIÈRES by Kenzo Takadaのカラーリッチ感や花柄には、おしゃれを楽しみたい気分に誘う力が感じ取れました。

 

SEPT PREMIÈRES by Kenzo Takada スペシャルWEBサイト
http://www.sogo-seibu.co.jp/septpremieres/kenzotakada/

 

 

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