「H&M」のデザイナーコラボ、2016年は「KENZO(ケンゾー)」とタッグ

「H&M」のデザイナーコラボ、2016年は「KENZO(ケンゾー)」とタッグ

「H&M」のデザイナーコラボ、2016年は「KENZO(ケンゾー)」とタッグ

コラボレーション相手が誰になるかを巡って、毎回話題を集める、「H&M」のデザイナーコラボ2016年のコラボブランドは「KENZO(ケンゾー)」に決まりました。前回の15年はパリブランドの「BALMAIN(バルマン)」で、記録的な売り上げを達成したようですが、今回はパリモードに新風を吹き込んだ男女デュオとのコラボとなり、さらに期待がふくらみます。

今回のコラボは「KENZO × H&M」という名前になります。「KENZO」と言えば、今のビッグトレンドになっている「プレイフル」を先導したブランド。クリエイティブディレクターを2011年から務めるHumberto Leon(ウンベルト・リオン)とCarol Lim(キャロル・リム)の両氏はアメリカ仕込みのストリートテイストやユースカルチャー、グローバルフュージョンなどをメゾンに持ち込んで、パリコレクションのトレンドセッターに変貌させました。

2人が得意とするのは、大胆なカラーパレット、朗らかなプリント柄、そして劇的なショー演出。目玉や虎の奇抜モチーフはファッションの楽しさをあらためて証明しました。ニューヨークの高感度セレクトショップ「Opening Ceremony」を立ち上げた2人だけに、NY流のリミックスも持ち味になっていて、エナジーにあふれています。

「KENZO」はもともと、1970年代に創業デザイナーの高田賢三氏がパリでスタートさせたブランドで、オリエンタルな着想はパリのモード界に衝撃を与えました。パリで最初に成功を収めたジャパンブランドとされ、日本人にとっても縁の深い存在。アジア系出身の2人がリボーンさせたところにも不思議な因縁を感じます。

「Opening Ceremony」はグローバルな視野の広さでも知られています。たとえば、かなり早い時期から東京ブランドを評価していて、まだNYにしかショップがない頃から、東京ブランドにフォーカスしたキャンペーンを企画していて、私も実際にショップでその目利きに驚かされた記憶があります。「KENZO」を手がけるようになってからもアジアやアフリカのエッセンスを取り入れて、クリエーションにコスモポリタンな気分を帯びさせてきました。

今回の「KENZO × H&M」では、ウィメンズとメンズ両方の、服とアクセサリーが用意されます。世界の主要な250の「H&M」店舗とオンラインストアで11月3日に発売される予定です。ワールドワイドに販売されるだけに、2人がこれまで以上にチャレンジングな態度でクリエーションに臨むのは確実と見られ、コレクション発表が今から楽しみです。

H&M
www.hm.com/magazine

KENZO
www.kenzo.com

 

 

 

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