(2005/3/3) 「オニツカ」って誰?

アシックスが1960~80年代の傑作シューズを復刻した「オニツカタイガー」の直営店が2月、パリにオープンしました。「オニツカタイガー」はクエンティン・タランティーノ監督の映画「キル・ビル」で主演女優のユマ・サーマンが履いた黄色いモデルが話題を呼びました。欧州第1号店の「オニツカタイガー・パリ」は早くも人気のようですが、さて、この「オニツカ」って何の名前でしょうか。

 アシックスの歴史は、49年、創業者の鬼塚喜八郎会長が神戸に起こした「オニツカ」に始まります。「オニツカタイガー」の「オニツカ」は創業者の苗字から取られているわけです。77年にオニツカなど3社が合併して「アシックス」となりました。

 「アシックス」という名前は「靴=足」が語源だと思われがちです。しかし、本当は、「健全な身体に健全な精神が宿ってほしい」という意味の古代ローマの名句「Anima Sana in Corpore Sano」の頭文字から命名されているそうです。

 2004年のアテネ夏季五輪では、イタリアの選手団が「オニツカタイガー」を履いて入場行進したほど、欧州では人気を博しています。「オニツカタイガー」はシューズ以外にスポーツウエアにも広がっています。76年のモントリオール夏季五輪で同社が日本代表選手に提供したスポーツウエアがモデルになっています。

 「アディダス」と「ステラ・マッカートニー」、「チャンピオン・プロダクツ」と「ドレスキャンプ」のように、有名デザイナーとコラボレーションするスポーツブランドが相次いでいますが、アシックスはあくまでも自社のオリジナルを貫く構えです。阪神大震災に遭っても本社を動かさず、神戸の復興に取り組んできたアシックス。国産ブランドだからというわけではありませんが、ちょっと応援したくなります。

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