beautiful people(ビューティフル ピープル) 2014年春夏東京コレクション

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「beautiful people(ビューティフル ピープル)」の2014年春夏コレクションの
招待状に印刷されたのは、1960年代のロックスターにファンが熱狂したシーン。
作品には、持ち味のトラッドベースは動かさず、スウィンギング・ロンドン
(Swinging London)と呼ばれた60年代英国のざわめきを写し込みました。

いつもながら巧みな舞台構成。男性ロックスターとその彼女らしき連れが
並んで歩きますが、男1人に女1人とは限らず、両手に花状態で連れ歩く
シーンもある。女性2、3人で並び歩くモデルは互いに笑顔で
おしゃべりしながら行き来し、腕を組んで歩くカップルも親密なムード。

ペアルック風のウエアにも注目。
ただし、一見、生地の質感や柄の種類が似てはいるものの、
実は別物という遊びが忍び込ませてあります。
たとえば、女性がダブルブレストのパンツスーツとして着ているのと同じ
格子柄生地で、隣の男性はサマーコート風のアウターを羽織っています。
チェック柄のスカート・セットアップを着た女性の隣には、同じ柄で
仕立てたシャツをスーツ下に合わせたパートナー男性が。
同じ英国旗配色のトリコロール(3色)を女性は細ボーダーの
ニットトップスで着て、男性は極太ストライプのジャケットを着用。

チェック柄のほかにも、レオパード柄、鶏イラストなどを持ち込みました。
シャイニーな生地のスカジャン、つやめきを放つレザースカートなどの
アイテムも、当時の前のめりな気分を映し出します。
避暑地で見掛けそうなつば広帽に、ヌケ感のあるサンダルで合わせる、
型にはまらないミックス感もこなれて見えました。

グルーピーが首周りに垂らしていそうな、ファーの毛足が長いロングマフラー
(通称マラボー)は春夏の着こなしにサプライズをもたらしてくれそう。
深いグリーンのトレンチコートはかすかに透けるレース風素材で
仕立ててあり、コートなのに涼しそうで春夏に試したくなる提案。

おしゃれを意識する場面ではパートナーや仲間を伴っているケースがあります。
リアルな着こなしをイメージする上で、2人もしくは3、4人で並んで歩く
今回の演出は価値を感じさせました。互いに引き立て合うような男女それぞれの
着姿を組み立てた点も興味深い。「The beautiful people」をテーマに掲げ、
トラッドの祖国イギリスへまなざしを向けながらも、直近のロックトレンドにも
目配りした遠近法にブランドらしさをにじませていました。

アパレルウェブでも同記事を公開中ですので、ご覧下さい[E:shine]
http://apparelweb.tumblr.com/post/64303005280/beautiful-people

beautiful people
http://www.beautiful-people.jp/

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