これまでは若手デザイナーグループ「東京ニューエイジ」の一員として2017年春夏・東京コレクションに参加してきた「AKIKOAOKI(アキコアオキ)」が東コレでは初となる単独でのランウェイショーを渋谷の宮下公園で開きました。パルコが支援する、ブランドの育成に向けたプロジェクト「FASHION PORT NEW EAST」に加わる形でのショーとなりました。
ボリュームとたわむれるかのようなシルエットを提案しています。肩や袖に過剰な張り出しやふくらみを持たせ、意外感を呼び込んでいます。一方、ウエストはコルセットで締め、ドラマティックで女性的な量感の起伏をもたらしました。あちこちに穴を開けたり、スリットを切れ込ませたりして、程よい肌見せを仕掛けています。左右のアシンメトリー(非対称)を多用していたのも、着姿に動きを加える効果を生んでいました。
フリル、リボンといったガーリーめのディテールを添えて、愛らしさを投入。パフスリーブやドット柄にもコケットな風情が宿りました。モデルがそろって履いていた厚底サンダルは90年代気分を帯びていました。坂部三樹郎氏と山縣良和氏がプロデュースしてきた「東京ニューエイジ」から、実験の枠を越えて、ビジネスのシーズ(種子)が育ち始めたのを感じさせるショーとなりました。
AKIKOAOKI
http://www.akikoaoki.com/
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