(2005/8/7) Katsuyuki Yoshida for 「COMME des GARCONS」

国内出張に出掛けたり、仕事で取引先に行ったりするときにいつも困っていたのが、バッグでした。持っているバッグは遊びのあるデザインの物が多かったので。そういった仕事の場合には、書類やノートパソコンを入れやすい、キャンパス地のトートバッグを使っていました。

 女性が持ちやすい、パソコンや書類が入るバッグで、それでいて私みたいにスーツを着る必要のない人向けのシンプルなバッグはなかなかないのです。まして、ファッション性の高い服に合うバッグとなると、本当に見付けるのが大変です。でも、「これなら私の服にも合わせられる!」と思っていたバッグがありました。

 「COMME des GARCONS」青山店だけで販売されているバッグです。以前から気になっていました。

 吉田カバンの有名チーフディレクター、吉田克幸氏とコラボしているバッグです。定番商品になっていて、もう何年も続いているバッグですが、店頭で見ることがなかなかない、予約だけで終わってしまうバッグです。

 シンプルな黒のレザー製で、大きさは7種類ぐらいあります。私が選んだのは、ちょうどA4サイズが入る大きさののバッグです。値段は4万円でした。

 青山店に行ったらやはり店頭にはなし。入荷したら電話をしてもらうことにして、3カ月ほど待ちました。イタリアのレザーを使用しているということで、すぐ生産ができず、数もたくさん作れないということです。

 以前に入荷したときは、入荷した日の午後に電話をもらって、次の日に行こうと思ったら、電話をくれた日の午後9時すぎに、青山店のスタッフから「完売してしまいました」と、お詫びの電話が入りました。「そんな、数時間で完売なの・・・」と、愕然(がくぜん)としました。定番だから安心していたのに・・・。

 3カ月近く待っても手に入れることができず、次の入荷までまた2、3カ月近くかかると言われました。「絶対に欲しい!」と思って、「今度入荷したときは絶対に買うので、キープしてください!」と叫んでしまいました。スタッフの方は少々困惑気味でしたが、きちんとした対応をしてくれました。

 2カ月近くしてお店から電話がありました。早速、次の日に行ったら、ちゃんとキープしていてくれました。やっと手に入れることができて、感動でした。お店によれば、このバッグは今回で生産が終了するとのこと。私はなんて運がいいのでしょう。キープしてくれたお店に感謝です。

 そして、このバッグの使い心地が想像以上にいいのです。ファスナーが二つ付いています。一つの仕切りにはノートパソコンが入り、もう片方に書類が入ります。それぞれの中にポケットが付いていて便利です。スクエアタイプのバッグですが、角に丸みがあり、コロンとした表情にかわいらしさがあります。

 「メード・イン・ジャパン」のよさが最高の形で出ているバッグです。ずっと愛用していきたいと思います。

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