「ROSETTA GETTY(ロゼッタ ゲッティ)」が2021年春夏コレクションを発表しました。極度の不確実性と不安が取り巻く中、Anna Kavan(アンナ・カヴァン)のカルト的なスリップストリーム小説「氷」(1967)からインスパイアされました。
ベルリンを拠点とするフォトグラファーであるロブ・クリセクによりニューヨークのロゼッタの自宅で撮影。静的で完璧なまでに澄んだイメージの一方で、ボヤけたり、重ね合わせたりすることで、今本当にそこに存在しているのか、そうではなく全く別の場所に存在するのかという、リアルとファンタジーを融合させるようかのようなムードを醸し出しました。
クラシックなストライプのコットンポプリンシャツとドローストリングのワイドパンツ、ライトウェイトなスキューバ素材のランタン・ドレス、テイラードウールを使ったケープコート、ジャケットやボタンアップベストなどを披露。いずれもシーズンを通してモダンで機能的なレイヤードスタイルを実現。
また、19世紀後半のランジェリーやナイトウェアをイメージ。エレガントなデイ・ナイトガウンやパジャマスタイルは空に浮かぶ雲のようなカラーのシルクサテンを使用。レザーとコットンのコンビネーションスリッパのスタイルを提案。抽象的なウィンドウペン、散らばったボックス、ポルカドットのパターンを自由な感覚で表現しました。足元はフラットサンダルでヌケ感を演出しています。
服を通じた快適さや親しみ、それによってリラックスでき、長く着られるようなテイストを提案しました。