「LOEWE(ロエベ)」は2020年10月2日、2021年春夏コレクションを公開しました。来場者を招いてのリアルなランウェイショーは開かず、「Show-on-the-wall(ショー・オン・ザ・ウォール)」をコンセプトに掲げて、オンラインのコンテンツ、大判壁紙を使ってのペーパー・ショーなど、工夫を凝らした形式での発表となりました。イベントはロエベの公式ソーシャルメディアや公式ホームページ、一部YouTubeで展開。10月2日には、CASA LOEWE TOKYO、表参道店、渋谷パルコ店のウィンドウに新コレクションのカットアウトシルエットが掲出されました。
クリエイティブ ディレクターのジョナサン・アンダーソン氏は、現実逃避を独自の方法で取り入れ、ファッションで遊ぶよろこびを前面に押し出しました。膨らんだボリューム、突き出たフラップ、オーバーサイズのヒップ、ダンシング・ノットのストーリーです。
「ファッションの芸術性」「芸術の力」を演劇性や建築性からインスピレーションを受けて表現しました。ロエベがカルチャー・ブランドであることをあらためて感じ取れる魅力的なコレクションです。
Show-on-the-wallは、オーバーサイズのアーティスト・ポートフォリオに納められており、表紙には1999年のVOGUEイタリア版に掲載された、スティーブン・マイゼルの写真がスクリーン・プリントされています。このポートフォリオ・ホルダーには、折りたたまれた何枚ものポスターが収められており、一緒に納めれたツール・バッグ、アンセア・ハミルトンのデザインした壁紙、全ルックが収められた壁紙ロール、壁紙用の糊、ブラシ、ハサミ、ビートルーツの香りがついたセラミックのディスク、カタログが収められています。締めくくりはトーマス・タリス(Thomas Tallis)のSpem in Alium, a motet for fortyvoicesの楽譜です。