落合宏理デザイナーのブランド「FACETASM(ファセッタズム)」が2020年2月8日、2021-22年秋冬コレクションを発表しました。発表の場にえらんだのは、ロンドンを拠点にするオンラインライフスタイルマガジン『somewhere magazine』です。
メンズとウィメンズ両方のコレクションを同時に発表。シーズンタイトルは「+new documents」です。
発表に伴って、落合氏がコメントを述べています。「今回、僕らはパリメンズファッションウィークでの発表を取りやめsomewhere magazine でのコレクション発表という選択をしました。1月7日、僕らが毎日生活を営み、活動の拠点としている東京に緊急事態宣言が発令されました。パリでの発表へ向け数日後に撮影を控えていましたが、その緊急事態宣言によってロケ地が閉鎖されてしまうかもしれないといった物理的にも先が見えない状況となりました。また、このコロナ禍で日々多くの患者が出ていること、医療機関が逼迫しているということを思うとスタッフやまたその家族、自分たち自身をも危険にさらし、スケジュールに固執し強行することに疑問を感じました。」
「なぜ、僕らが服を造り続け、それを発信し続けたいのか。いま一度振り返り、考える機会となりました。決して誰かを悲しませたいわけじゃない。誰かを苦しめたいわけではない。願うのは、誰かのほんの一瞬の喜びに触れ、誰かの明日へ共に寄り添うということ。」
「ゆっくりと流れる時計で考える時間が必要だった僕らには1月19日18時に予定していたパリでの発表までの時間は少なすぎました。パリファッションウィークでの発表を中止するという決断は非常に難しいものでしたが、新しい挑戦として発表の場を模索していたところに、僕らが日頃から刺激をもらい心揺り動かされるプラットフォームであるsomewhere magazine からの快諾があり、2月8日 日本時間20:00僕らはコレクションを発表させていただきます。」
「このような状況の中、必死に仕上げてくださった縫製工場の皆さまをはじめ、御協力いただいた関係者の皆さま、撮影チーム、出演者の皆さま、スタッフ、家族、友人たちそして、発表の場を提供してくださった somewhere magazine に心より感謝申し上げます。」
ゆったりしたオーバーサイズのアウター袖にはドローストリングが施され、くしゅくしゅと長さを調節できます。ラフなスウェットパンツはセンタープレス入りでスマートな印象に。ボウタイが何本も付いたドラマティックな上半身映えアイテムも登場。適度にイージー感が備わっていて、ジェンダーレスなテイストミックスのレイヤードが独創的。スポーティーなスニーカーがムードメーカーになっています。