「BED J.W. FORD(ベッドフォード)」は2021年9月1日、2022年春夏コレクションを東京コレクション(Rakuten Fashion Week TOKYO)で発表しました。八芳園の庭園になじむ、植物モチーフをふんだんに盛り込んだウエアがナチュラル感を醸し出しています。
70年代ヒッピールックをノンシャランとまとったような着映え。水彩画を思わせる、ニュアンスを帯びた配色がやわらかい印象を生んでいます。
繰り返し登場したのは、植物のモチーフ。花柄が織り模様や刺繍であしらわれ、ボタニカルなたたずまい。ぼかしチェック柄もパンツに程よいトラッド感を添えていました。
シアー素材で仕立てたアウターで透かしレイヤードを組み上げました。下に着たシャツの植物柄が透け見えているうえ、シャツやボトムスとの丈違い感も際立っています。
英語で「ひらめきや気づき」を意味するテーマ「EPIPHANY」。ディテールに見どころが多かったコレクションでした。たとえば、ボタンにチューリップのような花飾りを共布で添えています。正面の打ち合わせに取り入れたのは、シューレース風のこしらえ。
ローファーやスニーカー、サンダルなど、多彩なシューズが登場。裁ちっぱなし風のチューリップハット、レインボーカラーのニット帽には「ラブ&ピース」のムードが漂いました。しっかり締めず、無造作に垂らしたネクタイは型にはまらない気分を印象づけています。
にじんだような色味のグラデーションが幽玄の風情を立ちのぼらせました。そこに、グリーンやレッドが響き合います。ダークカラーの装いには、鮮やかな赤のパンツを差し込み、サプライズを仕掛けました。