「LANVIN(ランバン)」は2022年春夏コレクションを2021年10月3日、パリ・ファッションウィークで発表しました。ブルーノ・シアレッリ氏が手がけた今コレクションではウィメンズとメンズ両方のコレクションが発表されました。
ドレスは、体に溶け込むチュール素材の上に浮かんでいるように見え、一見シンプルな生地のドレープは、ふわりとした自然なジェスチャーのようで、エッジを生かし、ソフトな動きをしています。ニットは裏地がなく、シンプルで体にぴったりとフィットします。
リキッドギャザーやメタリックメッシュは反射してキラキラと輝きます。1934年に発表された‘Concerto’と名付けられたドレスからヒントを得て、シフォンドレスにパネル状に施されたスパンコールの装飾が光ります。
ジャンヌ・ランバンの娘のマルグリットはポップなデイジープリントになり、テーラリングはスポーツディテールで仕上げられ、ローブ・ド・スタイルは遊び心のあるベビードールへと進化し、新鮮なプロポーションを見せています。
メンズのスーツはストリートウェアと融合し、ソフトでリラックスしたレイヤーになっており、スカートは簡単なスケートボードショーツに置き換えられ、異なるアティチュードを表現しています。
バットマンとキャットウーマンのイメージがプリントやグラフィックに表現されています。スニーカーはバットマンをフィーチャーしています。
濃厚なペトロールブルー、バイオレット、スカーレットなど、ランバンの繊細なデイジーとは対照的な毒々しい花のように、コミックパネルの彩度の高い色がコレクションに注ぎ込まれています。
流れるようなボリューム感のあるドレスは、故アルベール・エルバス氏の時代を象徴する作品群に敬意を表したものです。全体にアーカイブへの敬意が示され、「ランバン」らしいエレガンスが漂うコレクションに仕上がっています。