「Alexander McQueen(アレキサンダー・マックイーン)」は2021年10月12日、ウィメンズの2022年春夏コレクションを発表しました。地元のロンドンで屋外ランウェイショーを開きました。
ファーストルックで披露した、ダブルブレストのテーラードコートがコレクションを象徴するかのよう。正統派のテーラリングで仕立てつつ、両袖にはたっぷりのボリュームを配しました。着丈はミニ丈で、伸びやかなレッグラインを引き立てています、足元は厚底のタフ顔ブーツで引き締め、マニッシュとフェミニンを見事に同居させています。
その後もコクーンシルエットのジャケットや、裾をジップで開閉できるジャケットなどを披露。ブランドらしいテーラード技術を印象づけました。
プリーツを施したパラシュートスリーブとパラシュートスカートが特徴的なホワイトドレスはボリュームのめりはりが立体感を強調。パンツはハイウエストのペグトラウザーを多用。凜々しくシャープなレッグラインを際立たせています。
ブランドのアイコン的ディテールのジッパーを随所にあしらって、クールなムードをまとわせています。デニムジャケットとライダースジャケットを融け合わせたようなアイテムにも、あちこちにジップを走らせ、レザーの質感を引き立てていました。
クリスタルのレインドロップや雲模様の刺繍など、天候に関するディテールをキーモチーフに選んで、天候への意識を打ち出しています。手仕事の装飾が職人技へのリスペクトを示していました。
クラシックとモダンを超えたタイムレスなたたずまいが装いに気品と気高さをまとわせています。パリから離れて、ロンドンで独自のスケジュールでコレクションを発表したことも、オンリーワンのブランド感を証明しています。