「ATSUSHI NAKASHIMA（アツシ ナカシマ）」が2021年10月20日、東京駅八重洲口のグランルーフで2022年春夏コレクションを発表。歩行者デッキ上で屋外ランウェイショーを開きました。
「SUBCONCIOUS（潜在意識）」をテーマに、メンズ、ウィメンズともにアイラインを引いたモデルが登場。性別を超えたジェンダーレスなムードを帯びさせました。オールインワンやトレンチコートなどのアイテムを、都会的なミリタリー調で表現。全体に黒を基調に据えつつ、チェック柄やつやめき素材、メタリックカラーなどを生かして動感を引き出しています。
全身をブランドロゴの「AN」モチーフで埋め尽くしたドレスで幕開け。肩口の張り出しやマーメイド風の裾にレディー感が漂います。柄のミックスでグラフィカルな動きを印象づけました。ストライプ×フラッグチェック（チェス盤柄）といった、幾何学模様同士を引き合わせたワンピースは幻覚や錯覚を呼び起こすようで、潜在意識というテーマとの関連を感じさせます。
無意識の心理状態を思わせる、様々な絵柄のイラストがごちゃまぜに描かれたプリント服はカオスなムード。多彩色のイラスト柄シャツは、脳内から引き出した潜在意識をそのまま着ているかのようです。
ライダースジャケットやレザーブーツで凜々しいたたずまいに。ミニ丈のシャツワンピースはフレッシュで、シャツは大襟がアイキャッチー。メタリックカラーが装いをグラマラスに華やがせました。シルバーメタリックのボトムスはドレーピーな仕立てが陰影をいっそう深くしています。
フィナーレに向かってはドレープを複雑に入り組ませた、立体的なドレスが登場。ラッフルやティアードが重なり合いドラマティックな装いに。グリーンのドレスではリップも同じ色でトーンオントーンコーデに。レトロフューチャーのムードを帯びながら、ファンタジーの世界に誘うかのような、明るい未来を感じさせるコレクションです。
コレクションに統一感をもたらしていたのは、「アツシナカシマ」のコスメのアイライナー。漆黒の「ブラック ブラック」をはじめとするアイライナーが性別やセクシュアリティーを超えて、モデルそれぞれのキャラクターを引き出していました。
