「JW ANDERSON(JW アンダーソン)」は2023年春夏ウィメンズコレクションをロンドン・ファッションウイークで発表しました。フィナーレのロング丈Tシャツにはエリザベス2世女王への追悼メッセージをプリントしました。
ゲームセンターの世界をコレクションに写し込みました。このゲームセンターでは、プロポーションは拡大され、テクノロジーはざらついたきらめきや輝きになります。ハンガー、キーボードなどのオブジェやスクリーンセーバーは洋服やバッグ、そしてアクセサリーの中に閉じ込められています。
日が昇り沈むように、エッセンシャルなシェイプや、拡大されたディテール、そしてプレーンな中にひねりを宿したデザインの数々が繰り返し登場。シワ加工を全体にほどこしたTシャツには特大の洗濯表示タグをあしらい、キャミソールは拡大したブラのカップの片方がトップスとなるデザインに。
トップスのネックラインにパンツのウエストバンド、巨大なキーボードキーがデコレーションされたドレス、小さなキーをパヴェのようにあしらったトップスが登場します。さらに、真っ赤な魚が中を泳ぐビニール袋を想起させるドレスや、造形的シルエットのミラードレス、ガーデンチェアに良く使用されるようなプリントが施されたドレスなど、抽象的なバルーンシェイプも多く登場します。
重要なもうひとつの要素である「レジャー」は、ハンモックをドレスに仕立てたシルエットや、ハンガーに吊るされたセーターやTシャツを模したデザインに落とし込まれています。
ショルダーにカットアウトをほどこして肩が露わになるドレスや、きらめく素材を用いたテーラードスーツやドレス。フィンが突き出たTシャツは、サーフボードから着想を得ています。そして、極めつけとしてサンセットがプリントされたセカンドスキンのようなボディースーツや、ブーツ、スリッパシューズ、バッグが揃います。バッグではミニチュアサイズのモデルも登場します。
実際にロンドン市内のゲームセンターを会場に披露されたコレクションは、ストリート感やサイバー気分、茶目っ気などをまとっていて、ウィットフルに仕上がっています。