「LANVIN(ランバン)」は2022年10月3日にパリファッションウィークにて2023年春コレクションを発表しました。引き続き、ウィメンズとメンズ合同でのコレクションです。ブルーノ・シアレッリ氏が手がけた春コレクションは、手仕事とオーガニック、人間性と自然のマリアージュを称えています。
白いコットンシャツ、テーラード、繊細なドレスなど、春から直接インスピレーションを得た服は、官能的で直接的、そして純粋です。
それぞれの作品の中で、未加工のものと洗練されたもの、完全に未完成のものが織り交ぜられています。ウールガザールのテーラリングは、男性と女性のために完璧に作られつつも、切りっぱなしの裾で終わる、正確さと随意的な行為が組み合わされたものです。完璧にカットされたコットンシャツは、ウエストでスライスされ、解き放たれます。
プリント、刺繍、エンボス加工など、春らしく花々があしらわれています。パリのクチュールメゾンのサヴォアフェールによって、控えめな素材や伝統的な技術が昇華されています。マクラメは上質なシルクのソウタシエで作られ、刺繍が施され、ロングドレスやアンダーピニングに使用されています。
ランジェリーを連想させる繊細なリブ編みのジャージーニットや、テーラードのストライプの裏地が、男性用の独立した衣服に変化しています。ナイーブでグラフィックな パターンは、アーカイブにある紳士用ネクタイから抽出されました。
18世紀のシルエットをもつランバンの1920年代のローブ・ド・スタイルは、繊細で軽やかなプリーツシルクシフォンで描かれています。ゴッサマーシルクのチュールを使ったドレープドレスは、1930年代のランバンのゴッデスガウンを彷彿とさせます。
これまで同様、ランバンのアーカイブとジャンヌ・ランバンの豊かな創造の世界がコレクションにインスピレーションをもたらしています。ヘリテージを重んじながら、モダンなアレンジの加わったコレクションに仕上がっています。