「UJOH(ウジョー)」は2022年10月4日、パリ・ファッションウィークで2023年春夏コレクションを発表しました。2年ぶりにパリでショーを開催しました。
今回のコレクションでは、人の手による不均一さに感じる力強さを、コレクション全体を通して表現しています。ブランドの得意とするクリーンなデザインに、熟練の職人やアーティストによるニュアンスが奥行きを加えます。感性の掛け合わせで生まれたアイテムはいずれも、作り手の存在を背景に感じることができます。
ジュエリーデザイナーのSHOTA MINO氏との協業でジュエリーラインが誕生しました。ペイントアーティストのKANAKOSASAKI氏によるハンドペイントプリントがコレクションに生かされています。越前の手漉き和紙や京都の箔押しちりめんなどの、力強い手仕事が、 UJOHの目指す服作りに新たなニュアンスをもたらしています。
今シーズンから初めて登場したジュエリーはどれも手作業で作られています。ブランドの頭文字や魚の骨、菌類のような生命体をイメージした有機的なフォルムがコレクションにアクセントを添えました。目を引くクリップやブローチに用いられた「手」は、今シーズンのテーマ。パタンナー出身のデザイナーにゆかりの深いするモチーフでもあります。
ハンドペイントプリントは、思いがけない滲みやかすれ、大胆な配色が力強くも軽やかな印象を生み出します。手仕事によるアクセントは今季用いられている素材の特徴にもなっています。
ワッシャーをかけたウールポプリンや、越前和紙によって表現されるフラワーパターン、ちりめんの凹凸を活かしたメタリックコッパーのプリントなど、いずれも選び抜かれたユニークな素材をコレクションに取り入れています。
コレクションのシルエットはドローコードで自在に調整可能なフリルやギャザーホールが特徴です。立体裁断で作るアシンメトリカルなカッティングのキャミソールとスカートがキーアイテムとして登場します。メンズでは丈の短いメスジャケットやクロップド丈のブルゾンに、サイドからコードが覗くシャツが新鮮なスタイリングを引き出しています。
今季はブラックやオリーブグレーなど UJOHを代表する色に、メタリックコッパーを合わせて新たなカラーパレットを表現しています。さらにオレンジやフューシャピンクのような力強いカラーが加わり、プリントやユニークな素材をまとめあげています。
独創的なアートの手法や、伝統的な手仕事技がルックに奥行きをもたらしました。強みのパターンが一段と引き立つコレクションにまとまっています。
STAFF CREDIT
SHOW PRODUCTION:EYESIGHT
CASTING DIRECTOR:Shimana
MUSIC:DITCH
PHOTOGRAPHER:Gio Staiano
ART DIRECTOR:AYUMI TSUCHIDA(Bangal Dawson)
COORDINATOR:Benjamin Bernadet
HAIR:Shunsuke Meguro
MAKE UP:Kanako Yoshida
URL: www.ujoh-amr.com