「KANAKO SAKAI(カナコサカイ)」は2023年3月に2023-24年秋冬コレクションを発表しました。「感情的な衣服をつくりたい」というデザイナーの思いからスタートしています。
日本の各産地に足を運び、シンプルに良いと感じたものや人と一緒に作り上げた、プリミティブな感情を大切にして制作されたコレクションとなっています。
「SHIBORI – AIZOME」は福井県で織られている、毛足の長いベルベット素材を使用。藍染は徳島県で仕上げています。クラッシュベロアならではの光の乱反射に藍染めの深い青が加わり、海のような美しさと力強さを感じられるアイテムが生まれました。
「MOHAIR SHAGGY – URBUN DYEING」は尾州(愛知県)で織られたボリュームのあるウールモヘアの素材を使用。染料をランダムにつけることでムラを出し、奥行きのある色彩を生み出す特殊な染色方法の「アーバン加工」を施しています。
「KAMON」は1000種類以上の日本の伝統的な模様の中からたどり着いた亀甲花菱紋という柄をジャガードやニットで表現しています。幾何学的な美しさと長寿の亀の甲羅を連想させる模様で、日本伝統の吉兆の象徴として古代から使用されてきました。着る人に良縁が生まれることを願ってデザインされています。
日本の伝統技術に新たな解釈を加え、現代的に再構築されたアイテムは、エモーショナルなムードに誘います。クリーンなカッティングと、スペシャルな素材・発色が着る人の気持ちをときめかせてくれそうです。