「PRADA MODE」の第9弾「PRADA MODE東京」が2023年5月12日(金)、13日(土)の2日間、東京都と東京都庭園美術館との協力のもと開催されました。国の重要文化財に指定されている東京都庭園美術館の建築と文化を体験するユニークなイベント。庭園美術館館長で建築家の妹島和世氏が監修しました。
「PRADA MODE東京」で東京都庭園美術館はさまざまな形のアートに触れることのできる場所へと変わりました。2日間の会期中にはトークイベントやワークショップ、茶道体験、音楽ライブ、アフターパーティーなど、数々のアクティビティが開催され、3000人以上のゲストが来場しました。
美術館を囲む広大な庭園は、美術館の名前にも選ばれている、特別な場所です。今回の「PRADA MODE東京」では、妹島氏がキュレーションしたサイトスペシフィックな作品を体験できる場所となりました。会話の場となる木造のオーガニックな西洋庭園内の仮設スペースが設置され、会場全体にもゲストが楽しめるように、 いろいろな場所が用意されました。
トークイベントでは牟田行幸氏によるレクチャー「東京都庭園美術館の歴史」が建物の歴史を解説。西沢立衛氏と石上純也氏による対談「ランドスケープアーキテクチャー」では2人がそれぞれの最近の作品を取り上げながら対談。杉本博司氏と千宗屋氏による対談「趣味と芸術」では西洋芸術と日本文化の対比も試みられました。
ワークショップ「わたしをあらわすすてきなぼうし」は式地香織氏が監修し、子どもたちが帽子作りを楽しみました。2つ目ワークショップ「ポータブルガーデンをつくろう」では式地氏が監修し、ラグの滑り止めシートに布やリボンの切れ端を結んで庭造りを行いました。
アフターパーティーは代官山のUNITで開催されました。
2日目のトークイベントでは妹島氏と長谷川祐子氏による対談「犬島シンビオシス:生きられた島」で日本的な「共生の美学」ついて語り合いました。渋谷慶一郎氏と朝吹真理子氏による対談「都市と音楽」は分野を異する表現者同士が意見を交わしました。渋谷氏とアンドロイド オルタによるパフォーマンス「ガーデン・オブ・アンドロイド」では渋谷氏がピアノを演奏し、石黒浩氏が開発したアンドロイド オルタ4がそれに合わせて歌うオペラが披露されました。
ワークショップ「わたしをあらわすすてきなぼうし」は式地氏が監修し、子どもたちが帽子作りを楽しみました。2つ目「ポータブル ガーデンをつくろう」では式地氏が監修し、ラグの滑り止めシートに布やリボンの切れ端を結んで庭造りを行いました。音楽プログラムはCraig Richards氏と野村訓市氏がキュレートしました。
東京都庭園美術館は毎年、美術館そのものを公開する展覧会が人気を集めるほど、外観や内装のすべてが魅力的なミュージアム。その価値を最も深く知る妹島館長が監修した「PRADA MODE東京」は記憶に残る素敵な体験を来場者にもたらしました。