「KIDILL(キディル)」、2024年春夏コレクションを発表 パンク・反抗の精神を投影

「KIDILL(キディル)」、2024年春夏コレクションを発表 

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「KIDILL(キディル)」は2023年6月20日、パリ・ファッションウィークで2024年春夏コレクションをプレゼンテーション形式で発表しました。

「HERESIE CHILDREN(異端児たち)」をテーマに掲げました。不穏な世の中において、アルゴリズムやマジョリティへの悪意なき反抗に突き動かされ、「異端であるという価値」にブランドの未来を投影しました。末安弘明デザイナーにとってのパンクがスタイルではなく、精神のあり方や態度を意味していることがこれまで以上に明らかにされました。

16~18世紀に存在した「魔女」を取り上げました。世間から逸脱しながらも抑圧に抗うために結束していた魔女たちの強靭なコミュニティの生命力を、Tom TosseynによるグラフィックやHIZUMEとのコラボレーションによるヘッドピース、古布をつぎはぎする襤褸(ぼろ)の技法によるテキスタイルなどで表現しています。

「全体からみれば少数派である」というパンクのイデオロギーの読み解きが示され、パリというファッションの王道的潮流にありつつ、よりアウトサイドに導いていきました。

長いものに巻かれない少数派、異端の存在はファッションを超えて広く多様性の大切さとして理解されるようになってきました。パンクや反抗のムードを帯びた提案はこのブランドの特別な立ち位置を印象づけています。

 

KIDILL

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