「Mame Kurogouchi(マメ クロゴウチ)」が2023年秋冬キャンペーンビジュアルを公開しました。
先シーズンに引き続き、20世紀初頭に大きく日本で飛躍した竹籠とその周辺文化に主軸を置きながら、それらを生み出した多くの作家がたどり着いた世界を表現。竹本来の美しさへの回帰を模索した独自の精神世界へと歩を進め、力強さと削ぎ落とされた美の共存をうたい上げました。
2023年春夏コレクションに続き、フォトグラファーの野田祐一郎氏が撮り下ろしました。コレクションをまとうモデルを花籠へと見立てる試みがなされます。モデルと場の接続性が排されることで、対象は徹底して観察され、複雑に編み上げられたルックがまるで記憶の彼方から浮かび上がるかのようなイメージへと焼き付けられます。
スタイリスト・山口翔太郎氏により洋服は重ねられ、捻られ、巻かれ、内と外を往来する様子はまるで、琅かん斎による花籠が有する重厚さと軽妙さを併せ持つ造形、そして竹の自然な姿をも思わせる伸びやかに交差する線の優雅さへと近づこうとする試みかのようです。
これらのイメージにより、籠の網目のわずかな隙間からその先に広がる世界を見つめる行為にも似た優雅な観察を追体するよう。その先に広がる大胆さと静けさの均衡関係へと耳を澄ますことができるようなムードを提案しています。
2023年秋冬コレクションの1st デリバリーは2023年8月30日(水)を予定。Mame Kurogouchi Aoyama、Mame Kurogouchi Onlineをはじめ、全国の卸先で発売されます。
情感をまとわせ、竹籠の魅力をファッションに写し込んだ、日本文化に根差したコレクションとなっています。強さと官能美を兼ね備えた装いは着る人の魅力を引き立ててくれそうです。