「FERRAGAMO(フェラガモ)」は2023年9月23日、ミラノ・ファッションウィークで2024年春夏コレクションを発表しました。
イタリアとカリブ海のドレスコードがイメージソースに。リネンやコットンなど涼やかな天然素材を採用し、緻密なシルエットで洗練したスタイルに昇華させています。
一方で、1960~70年代にイタリアで興った芸術運動であった、日常にある天然素材と人工物を組み合わせ、アートへと昇華させた「アルテ・ポーヴェラ」のコントラストからもインスピレーションを得ています。
レザー仕立てのヴィンテージのような風合いは、気取らない心地よさを表現。ミッドセンチュリーの仕立てを忠実に再現したような正統派なテーラリングは、流れるようなスリットがあしらわれました。
エレガントなデイドレスの胸元の深いカッティングや、パテントのロングブーツとの組み合わせ、シャツの引っ張ったようなツイストなどで官能的なムードに。
「フェティシズムは、私のクリエイションのDNAといえるもので、それを日常生活やワードローブに取り入れることで、新しいモダンなものを生み出せると思っています」と、デイヴィス氏は述べています。
「フェラガモ」で培った哲学を探求し、バランスと緊迫感の関係を保ちながら、進化させました。カリブ的な自然体のムードも相まって新たなイタリア女性美を打ち出しています。