「NINA RICCI(ニナ リッチ)」の2016-17年秋冬コレクションは「恋する女性」をテーマに選び、マニッシュとフェミニンを巧みに交わらせました。ミリタリーの風味とランジェリーのたおやかさが交錯。異なるテクスチャーが質感に深みをもたらしています。
Guillaume Henry(ギョーム・アンリ)氏はくすませたカーキ、グレーなどのアンニュイカラーを主体にしながら、赤の差し色を利かせてセンシュアル(官能的)なカラーパレットを組み立ててみせました。
シルクジョーゼットやレース、ラメ付きベルベットなど、風合いの異なる生地を響き合わせて、趣深い着映えに導いています。スポーツウェアからヒントを得た張り感のある生地、グロッシーなつやめきを帯びたマテリアルが装いの表情を豊かにさせています。
ボクシーなアウターはオーバーサイズ気味のシルエットがかえって細感を引き出しました。スレンダーなミディ丈スカートがナローな着姿を印象づけています。裾の正面に深く入ったスリットが大人っぽいセクシーを薫らせます。指先まで覆うスーパーロング袖も伸びやかでのどかなムードを呼び込んでいました。
NINA RICCI
https://www.ninaricci.com/
NINA RICCI 2016-17 Fall Winter Paris Fashion Week
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