「ANTEPRIMA（アンテプリマ）」は2025年2月、ミラノ・ファッションウィークで2025-26年秋冬コレクションを発表しました。
「PARADOX」をテーマに据えて、親しみのあるものが新たに生まれ変わり、ほのかな郷愁が漂う世界をイメージ。ネオ・ノスタルジアなムードがコレクションにダイナミズムを支えています。過去の温かみを与えつつ、モダンプリミティブなアプローチが素朴で土着的なシンプルさを加えました。
抽象性やシュールレアリズムをテーマに、子どものような不思議さや神秘を織り交ぜた作品を作り出している現代アーティストの加藤泉氏からインスピレーションを得ています。遊び心のある形状や有機的なシルエット、鮮やかでありながらもダークなカラーパレットがアウターやセーターなどに落とし込まれました。
「加藤氏は、『作品をどう解釈するかは、自分よりも鑑賞者の方が重要だ』と言うように、何かを“説明” するためにアートを作っているわけではありません。これは私にとっても共感できる考えです。このコレクションを目にし、身にまとう女性たちが、自由な発想でそれを解釈し、それぞれの個性でスタイリングしていただければと思っています」とアンテプリマのクリエイティブ・ディレクターの荻野いづみ氏は述べています。
ノスタルジックなムードはタイムレスで自在の着こなしに誘います。自分好みのスタイリングを楽しむ提案は、日々のコーディネートに新たな視点を加えてくれそうです。
