「TELMA(テルマ)」が2027年春夏コレクションのランウェイショーを2026年9月10日に開催しました。2026年「毎日ファッション大賞」では、中島輝道デザイナーが新人賞・資生堂奨励賞を受賞しました。
テーマは「THE BEAUTY OF FREEDOM」。1969年にニューヨーク郊外で開催された伝説的な音楽フェスティバル「ウッドストック」と、その背景にあった1960年代後半のヒッピームーブメントから着想を得ています。
当時のファッションをそのまま再現するのではなく、既存の価値観にとらわれず、自分たちが信じるものに純粋に、本気で突き進んだ人々のエネルギーに着目。その自由な精神を、色彩や素材、シルエットへ落とし込みました。
ランウェイを彩ったのは、花々をモチーフにした鮮やかなテキスタイルです。1960年代の「Flower Power」を思わせるサイケデリックな色彩に、ボヘミアンやロックのムードが交差。ラッフルやギャザー、ボウタイ、パッチワーク、スカーフ使いなどを重ね、自由に装う楽しさを感じさせるスタイリングに仕上げています。
豊かな表情を持つオリジナルテキスタイルが目をひきます。「ほぐし織」をはじめ、ジャカードなど、日本各地の産地や職人と取り組んだ素材開発もブランドの持ち味。丹後ちりめんや残反を用いたパッチワーク、三重織、膨れジャカードなど、伝統的な技術に新しい発想を掛け合わせています。
均一に整いすぎない揺らぎや立体感、透け感など、人の手仕事を感じさせる表情も印象的です。どこかノスタルジックでありながら、異なる柄や色、素材を大胆にミックスすることで、今の気分へと引き寄せました。
ラッフルやギャザーが揺れるドラマティックなシルエットに、花柄やパッチワークをミックス。ブルゾンは異なる柄を楽しめるリバーシブル仕様にするなど、細部にも凝った工夫が施されています。クラフト感とロマンティックなムードが重なり合い、力強さの中に詩的な美しさを感じさせます。
人の手や時間、不完全さが生み出す美しさに目を向けた今シーズンのコレクション。1969年の若者たちが求めた「自由」の精神を、TELMA流の色彩や手仕事を通して、新たな形で描き出しました。
TELMA
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