「pillings(ピリングス)」が2026年9月2日、朝日新聞社の東京本社で2027年春夏コレクションのランウェイショーを開催しました。
「Landscapes 2」をテーマに選びました。夢で見た景色や遠い記憶をたどるうちに、少しずつ形を変えていく風景。現実と記憶、幻想の境界が曖昧になっていく感覚を、服に映し出しました。
何気ない日常着を、少しずらして見せるというこのブランドらしさが広がります。シンプルなカーディガンやシャツも、ねじれやにじみ、もたつきを加えることによって、見慣れた服とはどこか違う、不思議な表情に仕上げています。
ニットならではの立体感も目を惹きます。花や綿毛がふわりと浮かび上がるようなモチーフをあしらい、装いにやわらかな奥行きをプラス。染めやプリントのように見える柄を、実は編みで表現するなど、高度なニット技術が随所に生かされています。
スタイリングでは、ゆったりとしたニットに軽やかなボトムスを合わせたり、シャツやカーディガンをあえて少し崩してまとったり。きちんと整えすぎないバランスが、どこか夢の中にいるようなムードを漂わせます。
つば広のニット帽も装いのアクセントになっていました。くたっと波打つようなフォルムが顔まわりにニュアンスを添え、装いにチャーミングな表情を加えています。
手仕事の温かみを残しながら、形や柄、着こなしを少しずつずらしていくセンスがコレクション全体に通じています。見慣れた日常着を通して、不思議で愛らしいムードを表現しました。













