集英社のAさんから、9月26日に発売される本のゲラを頂戴しました。あのベストセラー・エッセイ集『負け犬の遠吠え』で有名な酒井順子さんの著書です。本のタイトルは『おばさん未満』。ドキッ[E:flair]とする題名です。
さっそく読ませていただきました。
「30代以上、未婚、未出産」をテーマにした「負け犬の遠吠え」世代だった著者が40代になって感じる「老い」への心構えを語っています。
--今は、老いてはならない時代です。どんな年齢であっても、若く美しい外見を保つ努力をしない人は、怠け者扱いされてしまう。それは外見だけの問題ではなく、「心はいつも青春」みたいか感覚を持っていない人も、人生の落伍者と見なされてしまう。(『おばさん未満』から)--
でも、その一方で、「痛い」という言葉が誕生しています。
酒井さんの見るところ、「痛い」=年の取り方を失敗している人のようです。「自分の格好が痛かったら痛いって、絶対に言ってよね」と、友だちに頼んでも、「その格好は痛いよ」とはなかなか言えないものだという酒井さんの分析はその通りです。だからこそ、怖いとも言えます。
この「痛い」という言葉は、確かに気になる言葉。いつまでも若くいたいと願う気持ちは、ファッション、髪型、メイクもトレンドでおばさんとは無縁。でも、その気持ちと裏腹に、若くあろうとする思いの強さがかえって、「痛い」人に近付けてしまうのだそう。。。
おばさん臭さと若作りの間を、行き来する--。そのバランスを誤って、「若作り」に引き寄せられてしまった結果が「痛い」となるわけです。
読み進めるうちに、自分も当てはまっているのではないか?と苦笑いするようなシーンも[E:coldsweats01](汗)。
体型や肌を美しく維持し、髪型、服装、メイクなどのトレンドを受け入れながらも、「痛い人」にはならないように気をつけなければいけないなんて、何と微妙な世代……。
でも、逆に誰にも何も言わせないくらいの、その人の自信やポリシーを持ったスタイルならそれは「痛くない人」なんじゃないかなとも感じました。
それと、中でも、特に納得できるのが「言葉遣い」に関するくだり。言葉遣いで若さをアピールするのはNGだというのは、うなずけます。
「ちょー(超)」や「ヤバイ」はもちろん、最近の若い人たちが使っているような「マジ……じゃね?」なんてもってのほか。ここが、ファッションや美容とは違うところですね。話し方や仕草、姿勢などの「品格」が大人女性には大事。そこでちょうど、この秋冬からのファッション流行は、「クラシカル」をベースにエレガント&淑女モード。これはありがたいかも[E:ribbon]。
9月26日から書店に並びますが、もう予約ができるようです[E:book][E:shine]。
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おばさん未満
http://books.yahoo.co.jp/book_detail/r0363562
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