「モードとインテリアの20世紀展―ポワレからシャネル、サンローランまで―」に行ってきました。パナソニック 汐留ミュージアムで11月23日まで開催されています。
ベルエポック、ジャズエイジ、世界恐慌と大戦を経てミッドセンチュリーを過ぎるまでの20世紀ファッションの流れを、同時代の主要なインテリアと共に概観する試み。ファッションとインテリアの流れも感じ取れます。展示室にさりげなく置かれていたイームズの名作チェアに実際座ってみましたが(座って構わない展示品です)、体にしんなりなじんで心地よい座り心地でした。
1900年代はじめ、女性たちは19世紀末のスタイルを引き継いだ重厚なドレスを着用していましたが、次第にレジャー文化の拡大から機能的な衣服への関心の高まっていき、身体の自然なラインを意識させた服に変化していくのがわかります。1920年代に入り、「狂騒の時代」と呼ばれるこの時期、装飾的なドレスや毛皮やベルベットなどを使った華やかなファッションへと進化。40年代になり第2次世界大戦中、パリのオートクチュール・メゾンは多くが休業・閉鎖しましたが、戦後1946年にはコレクションの発表が復活します。そして、オートクチュールはアメリカを市場として拡大。60年にはロンドンの街中でミニ・スカートが登場。次第に大衆文化がハイ・ファッションの領域でも力を持って、ファッションが革新的になってくのがわかります。
会場内を歩いて行くとこのようなことが実物やパネルなどからわかる魅力的な展覧会となっています。会場内の一部に写真撮影可能なエリアもあって楽しめます。
モードとインテリアの20世紀展―ポワレからシャネル、サンローランまで―
東京都港区東新橋1-5-1 パナソニック 東京汐留ビル4階
http://panasonic.co.jp/es/museum/exhibition/16/160917/
********************************
◆グラム 宮田理江の「ファッションeye」更新中
◆アパログ 宮田理江の「おしゃれhack」更新中