20世紀のフランスで活躍した女性画家、マリー・ローランサンの作品を集めた「マリー・ローランサン美術館」開館記念特別展がホテルニューオータニ・ガーデンコート6階で開催され、プレスレビューに行ってきました。長野県茅野市蓼科高原にあって惜しまれつつ閉館したマリー・ローランサン美術館が東京にお引っ越しです。開館期間は2017年7月16日(日)から11月12日(日)まで。写真はプレスレビューで撮ってきたものです。
こちらは、東京のタクシー会社グリーンキャブの創設者である一般財団法人マリー・ローランサン美術館理事長の高野将弘氏が、数十年をかけて蒐集したマリー・ローランサン作品のコレクションです。そのコレクションの厚みさは世界最大級で見応えたっぷりでした。
淡いパステルカラーで描かれた、ロマンティックでありながらも、強さを秘めた女性のポートレートが中心になっています。絵には彼女の人生そのものが表れていて、幸せなときと離婚してからの気分が沈んでいるときの作品でムードが変わっているのがわかります。
ピカソやココ・シャネルなど、様々なトップアーティストとの交流を持ったマリー。ファッション界でもシャネルをはじめ多くのブランドが彼女からインスピレーションを得ています。最近では2017-18秋冬コレクションのギョーム・アンリが手がける「NINA RICCI(ニナ リッチ)」もそうです。
スーパーフェミニンなファッションの到来を予感させる、ファッションの視点からもとても興味深い展覧会でした。11月12日まで開催しているので足を運んでみてはいかがでしょう。ホテルの庭園も眺められて、素敵な都心での息抜きになるはずです。
2017年7月16日(日)~11月12日(日)
11時30分~18時30分(入館は閉館30分前まで)
東京都千代田区紀尾井町4-1
ホテルニューオータニ・ガーデンコート6F
マリー・ローランサン美術館
http://marielaurencin.jp/