興味深い現代アート展「Money after Money|信用ゲーム2013」
(入場無料)が5月2~26日の間、東京・表参道のGYRE(ジャイル)
3階にある「EYE OF GYRE」で開催されています。
タイトルが示す通り、テーマは「お金」。
でも、単に紙幣やコインを展示するような催しではなく、
マネーに絡めた知的でスリリングなアート作品を集めています[E:shine]。
アートを通して、普段使い慣れた「お金」の
新たな可能性に気づきをもらえる企画です。
ATMの振り込み画面で現れるメッセージ記入欄を
アート表現のフィールドに使ったり、年代順に並べた何代もの
ポップコーン製造機のうち、バブル期に割り当てたマシンが
ポンポンとポップコーンをはじけさせたりといった
機知に富んだアート作品が集められました。
専用アプリを使ったゲームも同時開催。
GYRE周辺の街に、バーチャルな設定で
埋められたお宝を探し当てるゲームです。
アート作品として制作した偽の米ドル紙幣が
最初はレジで受け入れてもらえなかったのに、
長年繰り返すうちに段々と「個人通貨」として
流通し始めるプロセスを記録した映像からは、
アートと市場、流通システムなどの関係性が伝わると同時に、
支払い行為や資本主義経済そのものが広義の「アート」と
見なせるようになってきたことも知ることができます[E:flair]。
現代美術の表現領域と手法がさらに広がって
日常的な営みとアートの制作が地続きになっていくような
今のアートシーンを体感できます。
会場にはアンディ・ウォーホルの代表作の1つでもある
「ドル」[E:dollar]マークの版画作品も展示されていますが、
こういった「暮らしの中のアート」こそが
ウォーホルの唱えた「ポップアート」の
現在進行形であるような気にもさせられました。
アートとファッションの距離感がどんどん近づいてくる中、
現代アートと生活の境界線がぼやけていくような
感覚を知る意味は大きそうです[E:diamond]。
Money after Money|信用ゲーム2013
2013年5月2日(木)~5月26日(日)
EYE OF GYRE(GYRE3F)、GYRE館内、周辺エリア
東京都渋谷区神宮前5-10-1
http://gyre-omotesando.com/
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