2019年度の「LOEWE FOUNDATION CRAFT PRIZE（ロエベ ファンデーション クラフト プライズ）」では、29人のファイナリストの中から、漆という伝統的な素材をモダンな姿に蘇らせた日本人のクラフトアーティスト、石塚源太氏が大賞に選ばれました。大賞はクラフト、アートに造詣の深い女優・鈴木京香さんによって発表され、トロフィーが授与されました。特別賞にはHarry Morgan（ハリー・モーガン）氏と高樋一人氏が選ばれています。表彰式は東京・赤坂の草月会館で開催されました。
大賞、特別賞の受賞者３人を含むファイナリスト29人の作品は2019年７月22日まで草月会館にある、イサム・ノグチの屋内石庭「天国」で一般公開されます。入場は無料です。
ジョナサン・アンダーソン氏と鈴木京香さん
石塚源太紙： 日本 『Surface Tactility # 11 』 漆 、 スチレンフォーム 玉 、 2 way トリコット 、 リネン 生地 、 670 x 660 x 840 mm 2018 年
ハリー・モーガン氏：イギリス『’Untitled’ from Dichotomy Series 』 ガラス 、 コンクリート 、 250 x 300 x 950 mm 2018年
高樋一人 氏：イギリス 『KADO (Angle) 』 サンザシの 小枝 、 ろうを 施 したリネンのより 糸 、 290 x 1370 x 860 mm 2018 年
「LOEWE（ロエベ）」のクリエーションを担っているJonathan Anderson（ジョナサン・アンダーソン）氏が2016年に発案して始まったプライズです。今回は100カ国から2500点近くの応募があったそうです。
ジョナサンは石塚氏を大賞に選んだ理由として、「ロエベが伝えたいことがこの作品にはあった。伝統的な漆の知識が深く、それを次世代の作品としてつくりあげたところが素晴らしい。次世代のクリエーションといえる、未来に向けた作品。時代を感じさせないタイムレスなシェイプ。1000年前、今、そして1000年後、どの時代にあっても不思議ではない作品だと思う」と述べました。
セラミックス、ジュエリー、テキスタイル、木工、ガラス、金属細工、家具、紙細工など、幅広い分野にまたがる作品が集められました。29人の作品を並べた会場では、世界のクラフトアートの現在を見渡すような体験ができます。
石塚氏の官能的な作品は、目が自然と引き込まれるような魅力を備えています。その他の作品にも、それぞれに異なるアプローチがみられ、アートとクラフトのセンスが磨かれそうな展示になっています。
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ロエベ ファンデーション クラフト プライズ 2019、ファイナリスト29人の作品を展示
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ロエベ ファンデーション クラフト プライズ
会期：2019年6月26日（水)～7月22日（月）（無休）
時間：10：00−19:00（金曜のみ20時まで）
会場：草月会館(東京都港区赤坂7-2-21)
入場料：無料
主宰：ロエベ ファンデーション
問い合わせ先：ロエベ ジャパン カスタマーサービス TEL： 03－6215－6116
WEB： loewecraftprize.com/jp
追記：毎週土曜14：00～は、川上典李子さんをモデレーターにスペシャル・ゲストをお招きしたトークセッションを開催予定。初回は審査員のパトリシア・ウルキオラと2018年クラフト プライズの大賞受賞者 桑田卓郎さんです。
