東京・豊洲の「チームラボプラネッツ TOKYO DMM」が2020年7月2日(金)から拡張されます。「Garden Area(2つの庭園作品)」が新たに誕生します。プレスプレビューで一足早く、拝見してきました。
2018年にオープンし、開業3周年を迎える、東京湾岸部の新名所。巨大な4つの作品空間と2つの庭園など、計9作品で構成されている「水に入るミュージアムと花と一体化する庭園」。最大の魅力は大型の体験型施設ならではの没入感でしょう。アートと自分が融け合うような感覚を味わえます。
今回、新たに登場する2つの庭園作品のうち、「Floating Flower Garden: 花と我と同根、庭と我と一体」は名前の通り、立体的な庭園です。空中に1万3000株以上が咲くのは、生きたランの花々。天井から吊り下がった花々に近づくと、ランはその人を避けるかのように上昇しますが、さらに先へ進むと、背中側のランが降りてきて、人を包むドームのような形に。花に埋没し、花と一体化する庭園です。
もう1つの作品は「呼応する小宇宙の苔庭 – 固形化された光の色, Sunrise and Sunset」。こちらは苔庭の中に、卵形の彫刻群が置かれています。卵形体は民芸品の「起き上がりこぼし」のような形。人に押されたり、風に吹かれたりして倒れると、音色を響かせ光輝く仕掛け。61色の明滅が幽玄なファンタジーの世界に誘うよう。垂れ込めた霧も幻想的なムードを醸し出します。プレビューで訪れたのは昼間でしたが、昼と夜では見え具合が全く異なるそうです。
今回のプレスプレビューでは新オープンの2作品だけではなく、すべての作品を体験できたので、全体像をあらためて案内したいと思います。もともとは2016年に東京・お台場で開催した「DMM.プラネッツ Art by teamLab」が原型。巨大な没入型作品群の「チームラボ プラネッツ TOKYO DMM.com」として18年7月から豊洲でオープンしました。
展示作品はどれも「見る」というよりも、「入り込む」「包まれる」「つながる」といったかたちで感覚を拡張・刺激してくれます。たとえば、光の宇宙空間が全方位に無限に広がる「The Infinite Crystal Universe」。膝下まで水に浸かりながら鑑賞する「人と共に踊る鯉によって描かれる水面のドローイング – Infinity」もそうです。いずれも全身で作品空間に入り込み、巨大なアート作品に鑑賞者が融け込むような体験を味わえます。
作品はコンピュータープログラムで動いているわけですが、花や魚が題材に選ばれていることもあって、むしろナチュラルな気分を覚えます。床に寝転んで、天井に映し出される無数の花を眺める作品では、あまりのスケールの大きさと流れゆく花々の姿に、心が透き通っていくかのよう。予備知識も言葉もいらないアート体験だから、誰とでも楽しさをシェアできます。
テクノロジーを駆使した圧倒的な表現で感覚を拡張してもらえるアート作品がそろっています。しかもほかでは絶対に撮れない、素敵な写真も撮れるから、夏のアートフルなプレジャーにうってつけ。カップルやファミリーで行っても全員が楽しめる、都心での異世界体験になるはずです。
・チームラボプラネッツ TOKYO DMM
https://planets.teamlab.art/tokyo/jp/
会期: 2018年7月7日~2022年末
所在地: 東京都江東区豊洲6-1-16 teamLab Planets TOKYO
チケットストア https://teamlabplanets.dmm.com