「ロエベ財団 クラフトプライズ」2023の大賞、特別賞の受賞者が発表されました。第6回の大賞は稲崎栄利子氏(日本)が受賞。特別賞にドミニク・ジンクペ氏と渡部萌氏が選ばれました。
稲崎氏の受賞作品は「Metanoia」(2019年)。デザイナー、建築家、ジャーナリスト、批評家、キュレーターなどから構成される審査員によって、30人のファイナリストの中から選出されました。
稲崎氏の複雑な陶磁器による造形物は、極小のパーツを集積することで結晶化した表面を生み出しました。審査員からは、「陶磁器でさまざまなエレメントから相乗効果を生み出すという、これまで見たこともないような卓越した技術である」と評価されました。
ドミニク・ジンクペ氏(ベナン出身)は「The Watchers」(2022年)で特別賞を受賞しました。小さなイベジ(ヨルバ語で双子の意味)人形を組み合わせた作品は、ヨルバの伝統的な信仰である多産を連想させるものです。
渡部萌氏(日本出身)は「Transfer Surface」(2022年)で特別賞を受賞。クルミの木の皮でできた箱は、季節の循環に敬意を表し、日本古来の伝統である生け花を想起させます。
ファイナリストの作品は2023年6月28日まで、ニューヨーク市内のノグチ美術館にあるイサム・ノグチのスタジオで展示されます。このスタジオでの展覧会はオンラインでも閲覧可能です。
ジョナサン・アンダーソン氏が着想したこの賞は、今日の文化におけるクラフトの重要性を認め、アーティストの才能、ビジョン、革新への意欲を未来に欠かせないものとして再認識し、定着させることを目指しています。同賞は1846年に職人による集団的なクラフト工房としてスタートしたロエベの原点を示唆するものでもあります。
手仕事技を重んじるクリエーションは「ロエベ」の新コレクションの軸になっています。アートを通してタイムレスな魅力を、タイムレスな魅力を、アート作品を通して感じることができそうです。。
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