「LOEWE(ロエベ)」はLOEWE FOUNDATION Craft Prize 2025の大賞を、青木邦眞氏の《Realm of Living Things 19》(2024年)に授与すると発表しました。青木氏は30人のファイナリストの中から選出されました。
青木氏の歪像的なテラコッタ彫刻は、粘土に力を加えたときの歪んだりひび割れたりする様子を探求しています。重力、時間、圧力を用いた革新的で新しい造形技術を施し、粘土の層を幾重にも積み重ね、圧縮し、窯で焼成。最後に、土と鉛筆で表面に装飾を施して仕上げています。
青木氏の作品は、伝統的な紐作りの技法を率直な方法で用いている点と、素材が生のままの姿で表現されている点を評価して選出されています。焼成過程はリスクをはらみ、作家の粘り強さと献身を見てとることができます。
審査員はさらに次の2人に特別賞を授与することを決定しました。ニフェミ・マーカス=ベロ(1988年生、ナイジェリア)による《TM Bench with Bowl》。スタジオ スマクシ・シン(1980年生、1972年生、1979年生、1983年生、インド)による《Monument》(2024年)。
毎年開催している本賞は、2016年にLOEWE FOUNDATIONによって設立され、現代のクラフトマンシップの卓越性、芸術性、革新性を称えています。同賞は、1846年に職人たちによるクラフトの工房として創始されたロエべの起源を示唆するものでもあります。
クラフトマンシップがファッションの大事なテーマになる前から、「ロエベ」は職人技やクラフトアートへの支援を続けてきました。 そうした意識や工芸的表現は直近のコレクションにも注ぎ込まれています。
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