「matohu(まとふ)」の堀畑裕之デザイナーが初の書籍『言葉の服 ― おしゃれと気づきの哲学』(トランスビュー)を、2019年7月5日、出版します。生活やおしゃれを通して、その美しさを再発見する「日々の哲学」について、シンプルで詩的な文体で書きつづったエッセイ集です。
日本の美意識を現代的に表現する作品を、東京コレクションで毎シーズン、発信し続けてきました。本書では創作の秘密やファッションの哲学などがデザイナー自身の言葉で明かされています。
朝日新聞夕刊での人気コラムや様々な雑誌のエッセイに全面的に加筆。ファッションへの考察が深いことで知られる哲学者の鷲田清一氏と京都を歩きながら対話した「対話篇」と、本書のために書き下ろした新たな章を加え、豊富なカラー写真と読み応えのある充実した内容となっています。
あまり知られていませんが、「まとふ」はコレクション発表のたびに、来場者に向けて、丁寧なコンセプト解説ノートを配布しています。堀畑さんの文章のうまさは、このプレスリリースを通して、ファッション業界では以前から有名でした。
ランウェイで発表する新作のテーマや着想源を箇条書き風や過剰に詩的な言葉で飾り立てて紹介されているものも多いなか、「まとふ」の解説文はそのどちらでもありません。余計な言葉遊びがなく、平明で味わい深いのが際立った違いです。制作の過程で、考えがきちんと整理されて、言語化できるまでに磨かれていたことが、解説の文章からうかがえます。「言葉のデザイナー」でもある堀畑さんだけに、本書は今のファッションを考えるうえで、格好の案内になってくれるはずです。
『言葉の服 ― おしゃれと気づきの哲学』
定価:2700円+税
出版社:株式会社トランスビュー
発売日:7月5日(地域によって多少差があります)
アマゾンで予約受け付け中
http://ur0.work/YBcp
matohu
https://www.matohu.com/