パルコのファッションとカルチャーのシンクタンク部門「ACROSS」編集室は2021年8月12日、27年ぶりの書籍『ストリートファッション 1980-2020―定点観測40年の記録』(アクロス編集室編著、税込み3080円、PARCO出版)を発売します。書籍『ストリートファッション 1945-1995』(1994年)の続編です。若者とファッション・カルチャーの変遷を写真とインタビューで振り返る構成です。
「ACROSS」編集室はオリジナルの「定点観測」を1980年8月から毎月、渋谷、原宿、新宿の3地点で実施してきました。本書には40年間で集めた約3万人のデータから約180人を抜粋・収録しています。352ページに及ぶ、厚みのたっぷりある同時代データ集です。
路上でのスナップに加え、1対1でじっくり対話する形式のインタビューから見えてきた若者たちのリアルな姿を記録。着ていた服、愛読していた雑誌などの情報も資料的価値が高くなっています。
「カラス族」や「渋カジ」「裏原宿」「コギャル」「森ガール」「シティボーイ」など、様々な流行現象を40もピックアップし解説。巻末にはパルコが創業した1969年?2020年の年表も掲載。「定点観測」の具体的な方法や意義についても論じています。
「ファッションは20年周期で繰り返す」といわれるだけに、過去40年間の記録は、ファッションアイテムを企画するうえでも、解説するうえでも貴重な情報源。ファッション業界人に欠かせない、頼れるデータブックになるでしょう。ファッション業界に携わっていなくても、過去40年のストリートファッションの移り変わりを知ることは、今の自分のファッションのルーツを知ったり、自分好みのスタイルを見つけたりするきっかけにもなるでしょう。
*PARCO出版:新刊紹介ページ(https://publishing.parco.jp/)
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