「FENDI(フェンディ)」は 「ハンド・イン・ハンド(hand in hand)」プロジェクトを記念する限定版書籍を発売しました。このプロジェクトはイタリアの匠たちを称える目的で2020年に発足しました。
メゾンのアクセサリーおよびメンズウェア部門のアーティスティック ディレクター シルヴィア・フェンディ(Silvia Venturini Fendi)氏がイタリアの12の地域から呼び集めた30人の職人たちの作品をまとめたものです。
彼らはベジタブルレザー、珊瑚(さんご)、フィリグリー、ゴールドのチゼル大理石、さらに木から、レース、クロシェ、エニシダ繊維ブロケード、テッセラによるモザイク、織布、クジャクの羽などを縫い込む刺繍まで、数世紀もの歴史を持つ独特な技法や素材を使い、1997年にデザインされた伝説的アイコンバッグ「バゲット(Baguette)」を希少なアート作品へと昇華させました。
「バゲット」の多面的な精神(スピリット)はそのままに、長方形のフォルムに短いショルダーストラップ、「FF」バックルなど、クラフツマンシップの再発見につながるディテールが盛り込まれました。
本書で取り上げられているイメージは、イタリアの写真家・アーティストであるロレンツォ・ヴィットゥーリ(Lorenzo Vitturi)氏が撮影したものです。彼は職人が作り出した「バゲット」バッグを利用し、さらなるアート作品を生み出しています。
「ハンド・イン・ハンド」ブックは、2022年11月3日のバゲット25周年記念コレクション発表と同時に披露されました。タイポグラフィ版の出版に先駆け、ハンドメイドで作られた限定版が25部作られました。この本にはイタリア産ヘンプ繊維の紙が使われています。
「フェンディ」の「ハンド・イン・ハンド」プロジェクトを知るうえで、絶好の手がかりとなる本です。職人仕事を重んじているブランドの経緯や情熱も伝わってきます。