2009-10年秋冬「東京コレクション・ウィーク」(JFW東コレ)が昨日から開幕しました。
子供服からインスパイアされたのが「motonari ono(モトナリオノ)」。前掛けやティアード・ミニスカート、ショートパンツなど少女っぽいアイテムをフェミニン服に昇華。首もとが詰まったロマンティックなラッフルブラウスが目を引きました。スワロフスキーがあしらわれたレースのようなディテールの凝ったデザインも美しかった。ポンチョにもジャケットにもなる2wayアウターもインパクト大。
「Ne-net(ネネット)」は「hero nostalgia(ムテキになりたい)」がテーマ。ボクシンググローブやチャンピオンベルトを付けたモデルが登場しました。シャイニーカラーのタイツをベースに、ケミカルウォッシュ・デニムのティアード・ミニスカート、クラッシュデニムなど、トレンドの「80’s」を感じさせるアイテムが続々。そこに、パーカーやニットなどスポーティな要素をミックスしていました。
「matohu(マトフ)」はお待ちかねの「かぶき者」をテーマに選びました。慶長期に派手で変わった服を好んだ人たちが「かぶき者」。そのファッションを真似て舞台で踊ったのが、「歌舞伎」の始まりだともいわれています。フェイクファーとリアルファーをミックス加工したようなファーが登場。ゴージャスなのにエッジが利いていて、強さを感じさせました。バルーンスカートのようにも見えるサルエルパンツとのミックススタイリングが冴えていました。ハーフパンツやスカートといった新顔レザーアイテムもお目見え。ジップ使いがクールなレザーのロングブーツも興味深かった。
モザイクがテーマの「KAMISHIMA CHINAMI(カミシマ チナミ)」は、パレットをたくさんつなぎ合わせて、モザイク調に仕上げました。フリンジ風に揺れるアイテムや、モザイクプリントのワンピースなどがフェミニンストロングな表情。一方、ニットと布帛をミックスしたジャケットや、毛玉っぽく起毛したふんわりニット、キルティング、フーディーなどヌケ感ある温もりあるアイテムも披露していました。
世界から募集した新鋭ファッションデザイナーに発表の場を提供したのが「SHINMAI Creator’s Project」。今回が初めての試みです。17カ国、34校からから選ばれた5ブランド「NIMA」「Donna SGRO」「aethere」「SHIDA TATSUYA」「SACHIO KAWASAKI」の作品が披露されました。
生地に思い入れが深い「SHIDA TATSUYA」は、自由なテキスタイルの使い方がいつもユニークでロマンティック。デビュー当時から注目しています。大胆な色使いも独創的。今回はダイナミックなファー使いもあり、さらにオリジナリティーを見せ付けていました。先月、NY・ブルックリンのおしゃれセレクトショップ「Woodley and Bunny」でも「SHIDA TATSUYA」の取り扱いがあるのを見ました。「SHINMAI Creator’s Project」がさらなるステップアップのきっかけになりそうで、今後がますます楽しみです。
東コレの合間に、「FOREVER 21」の内覧会へ[E:run]。いよいよ4/29に原宿店がオープンします♪