ニューヨークの有名ファッション校「Fashion Institute of Technology(FIT)」のミュージアムで「Black Fashion Designers」展が開催されています(2017年5月16日まで)。NYファッションウイークの取材の合間に見に行きました。
1950年代以降、現在に至るアフリカ系ファッションデザイナーの足跡をたずねる試みです。60人ものデザイナーの作品が集められています。
ブラックファッションにフォーカスした本格的な展覧会はこれが初めてだそうです。ミシェル・オバマ前大統領夫人が来た服も展示されていました。音楽との関連にも光が当てられていて、歌手ティナ・ターナーが着たステージ衣装も目にすることができます。
アフリカの民俗衣装やカリブ海の文化との関連性も理解できる構成。ストリートカルチャーや政治的メッセージなどにも目を向けています。カラーリッチな配色、ボディーコンシャスなシルエット、ヒップホップ感を帯びたディテールなどが目に留まりました。
NYモードの強みはNYならではのダイバーシティー(多様性)の深みにあります。アフリカ系ニューヨーカーのパワーや民族性はクリエーションにもアフロテイストをもたらしていて、今回の展覧会でも「Public School」の作品が並んでいました。ファッションやアートの世界では、「反トランプ」の政治的メッセージが打ち出され、ダイバーシティーを重視する意識がうかがえました。
Black Fashion Designers
https://www.fitnyc.edu/museum/exhibitions/black-fashion-designers.php
#BlackFashionDesigners
Black Fashion Designers Exhibition Trailer
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