「Paris Refashioned, 1957-1968」展をNYファッションウイーク中にFITミュージアムで見ました。1957~68年にぱりでオートクチュールからプレタポルテから移り変わっていったじきが題材です。クリエイターたちがそれぞれにどういった影響を与え合ったかを読み解いています。2017年4月15日までの開催です。
FITミュージアムの永久所蔵品から展示内容が選ばれました。まだ21歳だったイヴ・サンローラン氏が「クリスチャン・ディオール」のデザイナーを引き継いだ当時の貴重な「トラペーズ」ラインのドレスにも出会えます。「ピエール カルダン」「ジバンシィ」「バレンシアガ」など、当時のクチュールの代表的な作品が揃えられています。「シャネル」や「アンドレ クレージュ」のスーツも展示されていました。
展示作品で最も力を注がれているのは、60年代のクリエーション。プレタポルテが誕生する時期です。イブ・サンローラン氏がプレタポルテをスタートさせ、パリは再び勢いを取り戻します。
宇宙や未来を感じさせる作風もこの時代の特徴と言えます。「ニットの女王」と呼ばれたソニア・リキエル氏が注目を浴びたのもこの時期。カール・ラガーフェルド氏が担当していた頃の「クロエ」も登場します。
顧客層の変化や、新しい消費者の出現を背景にプレタポルテは受け入れられていく様子が感じ取れます。ファッションのビジネスモデルが移り変わっていくのは、今のNYでも同じ。「see-now-buy-now」の出現でファッションショーのありようが様変わりする今をとらえ直すうえでも有意義な企画となっていました。
Paris Refashioned, 1957-1968
https://www.fitnyc.edu/museum/exhibitions/paris-refashioned.php
#ParisRefashioned
Paris Refashioned, 1957-1968 Exhibition Trailer
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