「服を通じて、日常(A REAL)と非日常(UN REAL)への気づきを同時に喚起する」というテーマを掲げている「ANREALAGE(アンリアレイジ)」。2014年からコレクション発表の場をパリに移しています。そのアンリアレイジの展覧会「A LIGHT UN LIGHT」が2017年11月9日からパルコミュージアム(池袋パルコ・本館7階)で開幕しました。前日のレセプションに行ってきました。開催期間は11月26日(日)までです。
本展は、光(A LIGHT)と影(UN LIGHT)の一対を手がかりとして、アンリアレイジのパリ進出以降に発表された4つのコレクションにフォーカス。パリデビューの「SHADOW(2015春夏コレ)」「LIGHT(2015-16秋冬コレ)」「REFLECT(2016春夏コレ)」「POWER(2018春夏コレ)」を紹介しています。インタラクションデザインに「Rhizomatiks Research(ライゾマティクスリサー)」、サウンドディレクションにサカナクションの山口一郎氏が参加しました。
痛みや変色を引き起こすので、服にとって本来避けるべき存在である「光」。これをあえて服に結びつけて、概念を揺さぶるべく格闘してきた課程を体感できる場となっています。テクノロジーと真摯に向き合っているデザイナーならではの発想とクリエーションは、人間の身体にとらわれないカタチが独創的。それぞれのシーズンごとにパリで発表された作品を順番に見比べながら、ストーリーを紐解いていくような展覧会です。
今回の展覧会開催を記念して、写真家・奥山由之氏と共に手がけた、アンリアレイジの書籍が出版され、会場で先行発売されています。本の中のデザイナー・森永邦彦氏の様々なメッセージも興味深いものとなっています。「洋服は日常を変えられる装置」という森永氏の言葉には共感を覚えます。おしゃれをすることで元気になったり、自信がついたり、時にはプチ冒険までできるという意味で、ファッションの存在意義を感じます。
東京を皮切りに、2018年のロサンゼルス展など世界各地での巡回が決定しているそう。アンリアレイジのコレクションはもちろんのこと、「テクノロジー×ファッション」のこれからの流れをつかむうえでも貴重な展覧会となっています。
ANREALAGE「A LIGHT UN LIGHT」
11月9日 (木) ~11月26日 (日) 10:00~21:00
※最終日は18:00閉場/入場は閉場の30分前まで
http://www.anrealage.com/news/detail/100004/131
この日は「Onitsuka Tiger × ANREALAGE」コラボスニーカーを履いて行きました♪森永さんと。