「UNIQLO(ユニクロ)」が2018年春夏シーズン向けの新作を発表しました。今回はシャツやブラウスをキーアイテムに位置付け、フリルやラッフルをあしらったディテールなど、フェミニンできれいめのテイストも打ち出しています。ユーティリティー(使い勝手)への配慮が一段ときめ細かくなって、着こなしの自由度がアップしているのも、今回の特徴です。
カシュクールのブラウスはウエストにビッグリボンを添えてエレガントな風情に。一方、細いストライプのシャツはメンズ風味で着こなせそう。ボックスプリーツの膝上丈スカート、共布のベルト付きシャツワンピースはきちんと感が備わっています。
これまでと同じく、ジーンズイノベーションセンター(ロサンゼルス市)から届いたJEANS(ジーンズ)の新作はさらにバリエーションが増えました。ボーイフレンドジーンズはシルエットにフェミニンなフィット感が加わっています。
デニム生地の常識を超えたソフトな質感がジーンズに新たな風合いをもたらしています。色味やウォッシュ加工も一段と選択肢が広がりました。人気のシガレットジーンズはパウダートーンのピンクやブルーが登場。チノのようにも見える、ユニセックス感覚ではきこなせそうなパンツです。
Tシャツシリーズの「UT」は創刊50周年の漫画誌『週刊少年ジャンプ』とコラボレート。浮世絵師・葛飾北斎の『冨嶽三十六景』、一風堂や山頭火などの有名ラーメン店などもプリント柄に取り入れました。漫画『ベルサイユのばら』ともコラボしています。ディズニーキャラクターを配した「MAGIC FOR ALL」はミッキーマウスの色をすれさせたり、Tシャツの胸ポットにワンポイントであしらったりと、新しい見せ方が工夫されています。
「UNIQLO SPORT」はアスレティックな装いをさらにクールに進化させました。ニューヨーク近代美術館(MoMA)とのコラボレーションによる「SPRZ NY」のアートワークを取り入れています。スポーツアイテムにグラフィカルな柄をあしらって、アクティブ気分を高めました。
会場内では丁寧な暮らしの大切さを感じさせる展示が印象的でした。『暮しの手帖』で編集長を務めた松浦弥太郎氏とユニクロがつくる新しいメディア「ユニクロ|LifeWear Story 100」を紹介するタブレットも置かれていました。
「24時間365日、肌ストレスを解消する次世代のスマートインナー」と位置付ける「AIRism(エアリズム)」はブラトップに消臭機能をプラス。エアリズム素材のブラとショーツも初登場となります。長袖のUネックTシャツ(8分丈)も加わります。
「ワイヤレスブラ ビューティーライト」では淡いペールトーンのカラーが増えて、レースタイプにもフラワーモチーフが追加されました。縫い目がなく、肌と自然にフィットする「ワイヤレスブラ リラックス」が登場。「ウルトラシームレスショーツ」にはなめらかなエアリズムを採用して快適性を高めています。
クリストフ・ルメール氏が率いるデザインチームが生み出す「Uniqlo U(ユニクロ ユー)」。来季は春夏らしいグリーンやブルー、オレンジ、レッドなどで彩った色鮮やかなアイテムが目を引きます。スイムウエアもお目見え。街中コーデの一部としても使えそうなデザインです。ストライプやカラーボーダーなどの柄も装いを弾ませます。一方、スモーキーな色使いでレトロ風味のアイテムもあります。
「INES DE LA FRESSANGE(イネス・ド・ラ・フレサンジュ)」はヨーロッパの港町からインスパイアされたコレクションを発表しました。ボーダー、チェック柄、ストライプ、ドット、花柄などのモチーフが着姿を弾ませます。ギンガムチェックのコットンパーカーが新登場。楽しい色柄のソフトイージーパンツ、流れ落ちるラッフルがロマンティックな印象を生む、カシュクールのドレスラインも新たに加わっています。パジャマライクなトップスとショートパンツのセットアップはワンマイルウエアとしても重宝しそうです。
「HANA TAJIMA FOR UNIQLO」はシンプルさが強まって、リアルクローズとして一段と着やすくなりました。オレンジやレッド、ブルー、ピンクなどのトレンドカラーがそろっています。
「UNIQLO and JW ANDERSON」のコラボコレクション第2弾も18年春夏に発売されます。どんな仕上がりになるのか、今から楽しみです。
会場では今回の春夏コレクションでお披露目されたカラーリングがケータリングフードやドリンクにも写し込まれていました。
「あらゆる人の日々を彩り、ひとりひとりの生き方を豊かにしていく服」=「LifeWear」というコンセプトの通り、デイリーに着やすい服に加え、お仕事ルックにもなじみそうなアイテムが盛り込まれ、一段と自在の着こなしが組み立てやすくなっています。使いやすい無地のほかに、様々な柄物、風合いの異なるマテリアルが選択肢に加わり、全体として装いの表情に深みが増していました。
UNIQLO
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