1818年創業の「Brooks Brothers(ブルックス ブラザーズ)」が創立200周年を迎えるの記念して、2世紀にわたるブランドの歴史を紐解く展覧会【ブルックス ブラザーズ展—アメリカンスタイルの200年、革新の2世紀—】が2018年10月5日(金)から、文化学園服飾博物館(東京・新宿)でスタートしました。前日に開催された特別内覧会に行ってきました。
米国大統領やセレブリティが着用したアイテムをはじめ、映画『華麗なるギャツビー』の衣装、創業当時の台帳など、貴重な品々が公開されています。アンディ・ウォーホルはいつもブルックスのオックスフォードボタンダウンシャツを着ていたそうで、展示された写真ではバスローブから靴下まですべてブルックスという徹底ぶり。1920年代に学生向けとして仕立てられたラクーンコートは裏地がチェックのツイード。ヴィンテージのカンカン帽で合わせたスタイリングは今見ても素敵で着こなしの参考にしたくなります。作家の村上春樹氏がこの展覧会のために書いたコラムも興味深く拝読しました。
「200周年特別記念 モレスキン カスタムエディション」が展覧会場で限定販売されます。巻頭ページには会長兼CEOのクラウディオ・デル・ヴェッキオ氏による「We’re not good because we’re old, we are old because we’re good. (歴史があるから良いのではなく、良いから歴史があるのです)」という言葉が添えられています。
アメリカンクラシックスタイルを体現するブランドとして、多くのスタンダード的逸品や、アイコン的な名品を生み出してきた「ブルックス ブラザーズ」。創立200周年を迎えた今も伝統と革新を求める姿勢に感銘を受けました。
2018年11月30日(金)までの期間、文化学園服飾博物館で開催されるこの展覧会は、日本ではブランド初となる展覧会です。実は同博物館が単独ブランドの展覧会に場所を提供したのも、今回が初めてだそう。ぜひ足を運んで「ブルックス ブラザーズ」の奥深い世界を体感してみてください。