2015年春夏・NYファッションウイークが終了し、無事に帰国しました~[E:airplane]。
今回から趣向を変え、インスタグラムで写真を日々アップしておりますので、
そちらで各ブランドの写真をチェックしてみてください[E:heart04]
↓
http://instagram.com/i_am_riemiyata
今回のNYコレクションを振り返ると、
フラワーとスポーツのラブリーな競演が印象的でした。
スポーツシックとエフォートレスの流れはさらに定着して、
総じてピクニックのようなお出掛けに誘う提案が多かったです。
プレゼンテーションでは芝生を用意しているところもいくつかあり、
まるでガーデンパーティーのような花柄やブライトカラーが
多く見受けられました。帽子が多かったことや、フットベッド・サンダルが
多かったことも今回の目立った傾向と言えます。
サーフ系やヒッピー、ボヘミアンを打ち出していたところもあり、
気張ったピンヒール姿というよりは、リラックスした
伸びやかムードで陽光を浴びたいという気分なのでしょう。
全体的に若々しさもあります。それは、「30代や40代だって、
20代のようなちょっとガーリーな服を着てもいいんじゃない?」
「もっと若返りましょ」というメッセージにも見えます。
歴史的な好景気を背景に、米国の歴史や伝統を肯定するような
アプローチには、今のアメリカの自信がうかがえます。
アメリカン・スポーツウエアを再評価する動きも目立ちました。
人生をまるごと「スポーツ」として楽しむような生き方、
そこにプリティーやリラクシングな気分が加わっています。
では、早速、ネクストシーズン(2015年秋冬)のファッショントレンドを
予測し、気になったキーワードとともにご紹介していきましょう。
◆スポーティーフェミニン、プリティースポーティー
NYらしいスポーツはそのまま浸透していき、よりフェミニンや
プリティに寄せる試みが目に残りました。例えば、ストレッチの
クロップドトップスにロマンティックなスカートで合わせたり、あるいは、
フェミニンなフレアスカートでも素材はスポーティーなメッシュや
ハイテク素材を使用していたり、という具合です。
ボディーコンシャスのミニワンピースも着心地のよい
ジャージ素材で仕立て、足元はコンフォートサンダル、
グラディエーターサンダル、スニーカーなどで整えていました。
ピクニックやガーデンパーティー、別荘地ハンプトンズなどに
お出掛けしたくなるような、着心地にすぐれ、それでいて
おしゃれに見える装いがクローズアップされていました。
アメリカンスポーツウエアや古き良きアメリカも思わせます。
◆ミリタリーラブリー
ミリタリーやワークウエア、アウトドア、サファリなどのテイストは
トレンドスタイルとして浸透してきていますが、今季はこれらを
かわいらしく仕上げる傾向が強まっています。アクティブカラーの
カーキやオリーブをシルクやサテンなどのつやめく素材で表現したり、
ジュエル、ビーズなどと組み合わせたり。アクティブ感を引き出しつつ、
コロニアル風のフェミニンを添える味付けがポイント。
ノーヒールのフラットシューズを合わせて、
大人かわいい風に整える演出も気になります。
◆ヒッピー、ボヘミアンロマンティック
2014-15秋冬コレクションでも脚光を集めたボヘミアンスタイルが
2015春夏はさらに進化してNYでは多くのブランドが提案していました。
フリンジやフリルなどを使ったボヘミアンスタイルをはじめ、60~70年代の
アメリカンヒッピースタイルを、レースや透ける素材を使って
ロマンティックに仕上げています。フリンジを垂らした服やバッグ、
ヘッドピースやビッグハットなども目に留まりました。
◆シャツ+華やかスカート
NYコレクションでとにかく多く登場したアイテムが、シャツ。
カフスシャツ、シャツドレス、シャツカラー、スリーブレスシャツと、
シャツのバリエーションが豊富に。すっきりしたイメージの
シャツにあえて、花モチーフがついたチュールスカートや、
きらめくペンシルスカートなどの華やかなスカートで合わせる
意外性コーデが目新しく映りました。シャツのきっちりムードとの
ズレ感が生きて、新鮮で魅力的なスタイリングに。
◆サマーレイヤード、3D、アシンメトリー、スリット、チラ肌見せ
夏の重ね着が広がりを見せていますが、今度の春夏も
さらに勢いを加えそうです。透ける薄手生地やハイテク素材、
レザーなど、質感の異なるものを合わたり、アシンメトリーなアイテムを
重ね合わせたりすることで、3Dのような見た目上の効果を演出。
さっぱりしがちな夏ファッションに動きをもたらしてくれます。
大胆なスリット入りのスカートや、Vゾーンが深い胸元、お腹周りを
チラリと見せる肌見せなども相次いで提案されていました。
◆ルーズフィッティング、バスローブライク
エフォートレスの流れはさらに定着して、ルーズなシルエットが浮上。
とはいえ、フェミニンや上質ムードで仕上げるスタイリングがキーとなります。
アイテムで注目したいのは、バスローブのような、ロングの羽織り物。
ロングコート風のシルエットで、前を開けてヒラヒラとさせる着こなし。
ワードローブにない新アイテムとしてヒットを予感させます。
◆ロング&リーン、ハイウエスト
トップスがコンパクトにシフトし、ハイウエストのボトムスで合わせるスタイルに
移行しつつあるここ数シーズンですが、真逆のロング&リーンも出てきています。
細く長いトップスに、ボトムスも長めで流れ落ちるようなシルエットです。
◆ロック、ストリート
ロックミュージシャンのミューズを思わせるキュートなスタイルが登場。
きらめくアイテムやミニワンピ、ショートパンツなど、
ロックスターに憧れるガールズを思わせる着こなしです。
ロックスターが好む「赤」アイテムも気になるところです。
◆花柄、デジタルプリント、複雑柄、東洋パターン、スター柄、サイケ柄
プリント柄はビッグ&ボールド(大きめで大胆)に向かいます。
中でも今回のNYコレクションでは、楽園を連想させる
ロマンティックなフラワーモチーフがたくさん登場しました。
そのほかに、複雑なモチーフを組み合わせたプリントや、
スター(☆)柄、サイケデリックなど、オプティミスティックな
ムードが活気づいて見えました。
会場に来場したファッショニスタたちの着こなしでもシャツスタイルが続々。
ビッグシャツをワンピ風にまとったり、フレアスカートでフェミニンに合わせたり。
腹出しスタイルも去年に引き続き多く見受けられました。
ボトムスではワイドパンツやミモレ丈フレアスカートが人気。
バスローブ風のロングの羽織り物は新顔アイテムです。
色は白黒の人気が継続、新鮮なところでは「赤い服」に注目。
小物はフリンジバッグ、コンフォート靴・サンダル、
ビッグハットなどが目を惹きました。
2015年春夏NYコレクション・リポートも公開しましたので、
以下も合わせてご覧くださいませ☆
↓
◆NYコレクション=ハイライト1
「BCBGMAXAZRIA」「Desigual」「Tadashi Shoji」
http://apparelweb-collection.tumblr.com/post/96701864169/ny-1-ny
◆NYコレクション=ハイライト2
「Diane von Furstenberg」「ALEXANDER WANG」
「Jason Wu」「DKNY」「VERSUS VERSACE」
http://apparelweb-collection.tumblr.com/post/97053680234/ny-2-ny
◆NYコレクション=ハイライト3
「MICHAEL KORS」「Donna Karan」「rag & bone」
「Tommy Hilfiger」「Diesel Black Gold」「MILLY」
http://apparelweb-collection.tumblr.com/post/97301935299/ny-3
◆【NYコレクション日記1】
「kate spade NEW YORK」「REBECCAMINKOFF」
「LACOSTE」「Marissa Webb」
http://www.fashionsnap.com/the-posts/2014-09-09/ny15ss-miyata01/
◆【NYコレクション日記2】
「alice + olivia」「J.Crew」「ELIZABETH AND JAMES」
「Cynthia Rowley」「Maison Kitsune」
http://www.fashionsnap.com/the-posts/2014-09-13/ny15ss-miyata02/
◆2015年春夏NYコレクション・リポート【前編】
http://fashionbible.cocolog-nifty.com/blog/2014/09/2015ny-0eed.html
◆2015年春夏NYコレクション・リポート【後編】
http://fashionbible.cocolog-nifty.com/blog/2014/09/2015ny-7aea.html