第24回「YKKファスニングアワード」授賞式リポート 新たな才能が引き出した可能性

第24回「YKKファスニングアワード」授賞式リポート

 

YKKが主催する、学生を対象とした日本最大級のファッションデザインコンテスト「第24回YKKファスニングアワード」の授賞式が2024年11月6日、東京のYKK60ビルで開催されました。応募総数8608点の中から選ばれたグランプリ・各賞を発表し、ファッションショーを披露。次世代クリエイターの自由な発想が光り、YKKのファスニングパーツから新たな可能性が引き出された、当日の様子をリポートします。

ショーではファスニングパーツを活用した、アイデアに富んだ作品が揃いました。「人が身につけることができる作品」という条件を満たしつつ、独創的なギミックを仕掛けた作品も登場。ワクワクする瞬間が何度もありました。「あったらいいな」と思わせるような、実用性と創造性が両立したデザインが多かったのが今回の傾向です。審査員のコメントからは各作品に込められた思いや選出の背景がしっかりと伝わってきました。

 

第24回「YKKファスニングアワード」授賞式リポート

 

「YKKファスニングアワード」は学生を対象とした日本最大級のファッションデザインコンテストです。ファスナーやバックル、スナップ、ボタンといった「小さなパーツ」の新たな可能性を見出すアワード。YKKのファスナーは品質と技術力の高さで世界的に知られ、著名ブランドの多くが採用していることでも有名です。

英語の「ファスニング(fastening)」とは、「留める、つなぐ」という意味です。YKKのファスニング事業では、スライドファスナーや面ファスナー、繊維テープ、スナップ、ボタンなど、多彩な商品を製造・販売しています。

アワードヘのエントリーにあたっては、「審査対象アイテムの特性を十分に活かし、YKKのファスニング商品の『新たな可能性』を感じさせる作品」という条件が示されています。受賞作はいずれも高い水準で条件を満たした上で、さらにオリジナルな着想やひねりを加えていました。

部門は「アパレル部門」と「ファッショングッズ部門」に分かれています。アパレル部門は「メンズ・レディース・ユニセックス・キッズ<120cm以上>」が対象で、ファッショングッズ部門はバッグ、靴、帽子、ベルト、スカーフ、マフラー、アクセサリーなどが対象になっています。

各部門1作品の「グランプリ」には賞金100万円とJUKI製の職業用ミシンなどが、同じく各部門1作品の「優秀賞」には賞金20万円などが贈られます。「特別賞」は通常各部門2作品が選出されますが、今回アパレル部門では特別に3作品が選出されました。いずれの受賞者にも、YKK商品無償オーダー権利というYKKらしい副賞も贈与されます。第24回は応募総数が8608点に達し、ファッショングッズ部門で20点、アパレル部門で29点が第1次審査を通過しました。競争率にして約172倍という難関です。

審査員は蒼々たる顔ぶれです。デザイナーでモデリストの坂口英明氏は、デザイン、ディレクション、パターンメイキングを手がける坂口英明事務所を設立し、2015年からオリジナルレーベル「Mannequins JAPON」をスタートさせました。

アーティストの舘鼻則孝氏はレディー・ガガが履いたかかとのない「ヒールレスシューズ」で有名です。表現領域を広げ、ジャンルの枠にとらわれない、多様な活動を続けています。

デザイナーの廣川玉枝氏は2006年にブランド「SOMARTA(ソマルタ)」を立ち上げました。シグニチャーアイテムの「Skin Series」はMoMAに収蔵されています。2021年東京オリンピックでは表彰台ジャケットをアシックスと共同開発しました。

デザイナーの藤田恭一氏はイッセイ・ミヤケを経て「kyoichi fujita」ブランドを発表。現在は「ピエール・カルダン」のクリエイティブディレクターを務めています。

メディア界から参加しているのは、「WWDJAPAN」誌の村上要編集長です。静岡新聞社を経て、米国ニューヨーク州立ファッション工科大学(F.I.T.)で学び、帰国後は「WWD」系の様々な媒体でキャリアを重ねました。2021年4月から現職。ファッション業界のオピニオンリーダー的な存在です。

ファッションアイテムを実際に販売する側からも審査員が選ばれています。村手謙介氏はセレクトショップの「URBAN RESEARCH」を展開するアーバンリサーチのクリエイティブディレクターです(当日は欠席)。主催側からは大谷裕明・YKK代表取締役社長が加わっています。

 

第24回「YKKファスニングアワード」授賞式リポート

第24回「YKKファスニングアワード」授賞式リポート

第24回「YKKファスニングアワード」授賞式リポート

 

最初に「ゲストコレクション」のショーが開催されました。本アワード出身の若手デザイナーによるコレクションです。

WANG QIPENG氏(ブランドは「BLURRY SPACE」)は文化服装学院在学中に第17回ファッショングッズ部門グランプリを受賞。卒業後はコランドでバッグ、レザー小物デザインを担当。2023年に自分のブランドを立ち上げました。

ミニマルでありながら、服のアクセントになりそうなシルエットや色のバッグを披露。ハーフムーン形やスクエア形のバッグがルックを弾ませていました。「BLURRY SPACE」はバッグ、レザーグッズ、インテリアグッズなどを提案するブランドだそうです。

 

第24回「YKKファスニングアワード」授賞式リポート

 

ショーに続いて、入選作品30点がランウェイでのファッションショー形式で披露されました。大胆なフォルムや柔軟な発想がランウェイを彩り、純粋に「見ていて楽しい」と思えるようなショーです。その後、グランプリと各賞が発表されました。

アパレル部門のグランプリは岩野蓮祐(いわの・れんゆう)氏(大阪文化服装学院)で、タイトルは「『個』としての美しさ」です。優秀賞はYoon Myat Su Lin(ヨン・ミャッスリン)氏(エスモード東京校)でタイトルは「Adapta Raincoat」、審査員特別賞は白草於登巴(しらくさ・おとわ)氏(大阪文化服装学院)と田中愛友(たなか・あゆ)氏(名古屋ファッション専門学校)で、タイトルはそれぞれ「LAUNDRY」と「MT or AT」。YKK特別賞は呉耀祖(ゴ・ヨウソ)氏(文化ファッション大学院大学)の「カメレオン」でした。

ファッショングッズ部門のグランプリはLo Hsiang Hua(ラ・ショウカ)氏(文化服装学院)で、タイトルは「Protection」でした。優秀賞は寺尾佳樹(てらお・よしき)氏(大阪モード学園)で、タイトルは「MA-1 ニット帽」。審査員特別賞は齋藤瑛莉花(さいとう・えりか)氏(国際トータルファッション専門学校)の「HAND FAN bag」、YKK特別賞は村上諒天(むらかみ・りょうま)氏(エスモード東京校)の「二面性」でした。

 

◆アパレル部門 グランプリ 岩野蓮祐氏 『個』としての美しさ

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グランプリに輝いた岩野氏の作品は、体を守るプロテクションにもつながるような力強い手仕事技を感じさせる作品でした。パッチワーク風にも見えるのに加え、カッティングは手が込んでいて、実際の造りがどうなっているのか、近くで見てみたくなるほど。ショートパンツにリアル感やストリート風味があるのも興味深いところでした。

ファスナーでギャザーをこしらえたハーネスは、伝統衣装のキルト風のジェンダーレスなウエアです。審査員の藤田氏は1970年代のパンクスタイルや90年代のストリートファッションのイメージを見て取り、YKKのファスナーを使ってハイファッションに仕上げて新しいリアルを持ち込んだ点を高く評価しました。

受賞した岩野氏は「ファスナーの“開閉”に限定するのではなく、ファスナー自体をどうかっこよく見せられるかに主眼を置き、機能的な美しさにフォーカスしてギャザーを表現しました。全体のデザイン面では、とにかく着ておしゃれな服にしたいという気持ちがありました」とコメントしました。

 

◆ファッショングッズ部門 グランプリ Lo Hsiang Hua氏 Protection

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ファッショングッズ部門グランプリのLo Hsiang Hua氏の作品は中身がしっかり透けて見える、四角フォルムのバッグです。内側に“回転バックル”を使って、入れた品を宙吊り状態で固定できる仕掛けです。

「Protection」という名前の通り、自分の大切な品を持ち運ぶという発想がユニークです。一般的なバッグの機能とは少し異なり、ショーケース的なビジュアル性も備えています。「守りつつ見せたい」という二律背反的な「大切推し」の気持ちをバッグで表現しているかのようです。

審査員の舘鼻氏は「圧倒的な完成度」と賛辞を贈りました。コンセプトやメッセージ性、ストーリーを評価。荷物を入れたり運んだりといった、バッグ本来の用途を超えた、記憶を守り見せるという発想も高評価の理由に挙げました。

受賞したLo Hsiang Hua氏は「私の宝物の“クマのぬいぐるみ”、親の持ち物である“水晶”、“アイスクリーム”の3種類の“大切な物”を大事に保管し、持ち運ぶにはどのような形にするべきか、というアプローチで制作を進めました。中身が浮いているように見せるのに、YKKの“回転バックル”が役に立ちました」とコメントしました。

 

◆アパレル部門 優秀賞 Yoon Myat Su Lin氏 Adapta Raincoat

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アパレル部門の優秀賞に選ばれたYoon Myat Su Lin氏の作品はトランスフォーム(変形)できるマルチウェイ仕様のレインコートドレスです。作品名は「Adapta Raincoat」。袖と裾を外せば、ボリューミーなルックからミニ丈のワンピースへスイッチできるギミック仕立てです。雨上がりの空を愛らしく表現した色がさわやかで、雨の日でもハッピーな気分に誘ってもらえそうです。

審査員の廣川氏はYKKパーツを用いてレインウエアの機能を拡張した点を興味深く感じたそうです。「楽しい服」というのも好印象の理由。おっくうになりがちな雨の日を、デザインで楽しめるように工夫した点にも共感を示しました。

受賞したYoon Myat Su Lin氏は、「ボリューム感を出しながら、動いたときに美しいシルエットをどう出すかに注力しました。YKKのファスナーのなかで、最も特徴があると感じたのが“AquaGuard®ファスナー”です。それを生かしてデザインしたいと思ったのが作品の始まりです」とコメントしました。

 

◆ファッショングッズ部門 優秀賞 寺尾佳樹氏 MA-1 ニット帽

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ファッショングッズ部門の優秀賞に選ばれた寺尾氏の作品「MA-1 ニット帽」はタイトルが示す通り、ミリタリーブルゾンとニット帽を融合させたような見た目です。ミトングローブになっている袖先は手袋としても使えます。袖の部分はマフラーにトランスフォームできる仕掛けです。実用性があるのに加え、意外感や立体フォルムも兼ね備えていて、そのまま商品化しても売れそうな気がしました。

審査員の村上氏はビーニーとマフラーがひとつながりになる点に「すごく遊び心がある」と好感を示しました。奇抜すぎるデザインを避けて、クリエイティブでありつつ、純粋に愛らしく仕上げたところにも着目。「見たことがあるような気がするけど、実はなくて、持っていないもの」といったところが気に入ったそうで、他の人と違うアプローチをポジティブに評価しました。

受賞した寺尾氏は、「MA-1をアパレルグッズにするというアイデアは1年前から温めていました。ありそうでないデザインの作品にしたいと思いました。使用したYKKのファスナーの“EXCELLA®”もありそうでないデザインの実現に役立ちました」とコメントしました。

 

◆アパレル部門 審査員特別賞 白草於登巴氏 LAUNDRY

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審査員特別賞に選ばれた白草氏の作品は「LAUNDRY」です。ブルゾンとワンピースを兼ねたような、ジップアップのウエア。袖やポケットを取り外して、ランドリーバッグに使えるという造りです。両袖も半袖にスイッチできます。丸みを帯びた、愛らしいシルエットが朗らかな雰囲気を生んでいます。「LAUNDRY」という名前にふさわしく、ベースカラーは水色で、洗濯表示がプリントされていました。「服を洗濯することで新鮮な気持ちになれる」というメッセージが込められていたそうです。

審査員の坂口氏はストーリーを膨らませ、まとめきる力をほめたたえました。ビッグシルエットを最後まで縫い切る技術も高評価の理由。「社会に出ても即戦力になりそう」と期待を寄せました。“No.10太務歯ビスロン®” ファスナーや“回転バックル”など、大小のパーツの落とし込み方がよどみなくリズミカルな点も作品のポイント。YKKパーツの特性をしっかり分析したアプローチが好結果につながったようです。

受賞した白草氏は「最もこだわったのはシルエットです。ボリュームがあって塊のように見えるのではなく、ディテール部分も突き詰めて美しく見えるように工夫しました」と説明。YKKのファスナーを通じて「自分の服作りの幅も広がったように思います」とコメントしました。

 

◆アパレル部門 審査員特別賞 田中愛友氏 MT or AT

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アパレル部門の審査員特別賞に選ばれた田中氏の作品「MT or AT」はブラックオンリーのドレスにつややかなコイルファスナーが走るデザインで、シックでグラマラスなムード。立体感の豊かなパターンがきれいで、ほのかに近未来感や工業的イメージも漂っています。ファスナーを開け閉めすることによって、シルエットが変わる構造です。

審査員の藤田氏は1個のファスナーを動かすと、別のファスナーが自動的に動くという、物理の実験のような動きを評価しました。丁寧なドレーピングにも着目。少しまとまりすぎてしまったと見えるほどの完成度を認めて、次回作にはいわゆる「遊び」のような要素を盛り込むことも期待しました。

受賞した田中氏は「こだわった点は、ファスナーとタックボタンを組み合わせた“手動で起こる自動”です。ただパーツの新しい使い方を提案するだけでなく、洋服のデザインとしても美しく、パーツも映えるようなシルエットやパターンを作ることも意識しました」とコメントしました。

 

◆ファッショングッズ部門 審査員特別賞 齋藤瑛莉花氏 HAND FAN bag

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ファッショングッズ部門の審査員特別賞に選ばれた齋藤氏のバッグ「HAND FAN bag」は洋風の扇子をモチーフに選びました。三角形のパーツを24枚も重ね、形状やサイズを変えられるという動的な構造です。最大になるパターンでは円形に広がります。扇子に由来する優美な雰囲気も備わったアイデアフルなバッグです。

審査員の舘鼻氏はデザインと機能性が高いレベルで両立している点を高く評価しました。畳まれている状態からの変化がダイナミックな作品が珍しくない中、そうしたアイデアの作品としては最もクオリティーが高いと位置付けています。YKKのアクセサリー専用ファスナー“EXCELLA®”を用いた、パーツへのこだわりの強さも好評価につながりました。

受賞した齋藤氏は「作品で最もこだわった点は“スムーズな開閉と動きの美しさ” です。しなやかな動きに対応できるファスナーを選び、鞄のフタとしての役割と形を保つ役割を持たせました」とコメントしました。

 

◆アパレル部門 YKK特別賞 呉耀祖氏 カメレオン

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アパレル部門のYKK特別賞に選ばれた呉氏の作品「カメレオン」はタイトルが物語るように、変化に富んだアイテムです。アウターとパンツのセットアップ。アウターは脱ぐと、そのままリュックに早変わり。ドラマティックな変幻自在感が楽しい作りです。居場所の気温が変化して、アウターを脱ぎたくなっても、手に持たなくて済むというユーティリティーな提案です。

YKKの“QuickFree® click-TRAK® Magnetic”、“No.10太務歯ビスロン®ファスナー”、“アイレットワッシャー”を複合的に取り入れています。リュックと袖のシルエットはカメレオンの背中を、丸いポケットはしっぽから着想したそうです。可変色3Dプリント技術も盛り込まれています。審査員の大谷・YKK社長は「とめる、ひらく」という基本的な機能からの発展を高評価。「こんな使い方があるんだと学ばせていただいた」と賛辞を贈りました。

受賞した呉氏は、「デザイン性の強さも意識して、機能と両立したスポーツウエアにこだわりました。70~80個のパーツを使用しているので、縫製に苦労しました。ファスナーの組み合わせで何通りもの使い方ができる服を作りました」とコメントしました。

 

◆ファッショングッズ部門 YKK特別賞 村上諒天氏 二面性

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ファッショングッズ部門のYKK特別賞に選ばれた村上氏の作品「二面性」はショルダーバッグとコートにトランスフォームします。最初にランウェイへ現れたときはモデルがショルダーバッグを肩に掛けていて、そのバッグが見る見るうちにロングコートに変身。コートもバッグもスタイリッシュな仕上がりで、完成度の高さを印象付けました。

コートはファスナーとウエストベルトを使って複数のシルエットに形が変わる仕掛けです。複数のYKK商品を組み合わせて機能を実現しています。審査員の大谷・YKK社長は「ファッショングッズ部門にエントリーされているけれど、アパレルアイテムとしても成り立つ」と感じたそうです。最初にバッグで現れた状態からは予想もつかないコートへのトランスフォームを賞賛。YKK商品の使い方が巧みな点を認め、「すぐにでも商品化できるのでは」と期待をのぞかせました。

受賞した村上氏は、「服もバッグもどちらも初めて作るので、他の人と競うために“実用性”をテーマに挑みました。普通の生地を使ってしまうと、コートやバッグにしたときに重たくなってしまうので、特殊な和紙素材を採用しました」とコメントしました。

 

アパレル部門 グランプリ 大阪文化服装学院 岩野蓮祐氏

アパレル部門 グランプリ 大阪文化服装学院 岩野蓮祐氏

 

ファッショングッズ部門 グランプリ 文化服装学院 Lo Hsiang Hua氏

ファッショングッズ部門 グランプリ 文化服装学院 Lo Hsiang Hua氏

 

 

今回の受賞作品では様々なアイデアが注ぎこまれて、予想もつかない変化や機能が提案されました。「ファスニング=留める、つなぐ」といった従来のイメージを軽やかに飛び越えていく作品も相次いで登場。多様化する消費者ニーズに応える「解」のヒントも示されていたようです。大谷・YKK社長は総評で「熱量と情熱を感じた」と全体を総括。今や日本最大の学生アワードになったことを踏まえて、来年の第25回を「特別なイベントにしたい」と述べて、充実したアワードを締めくくりました。

公式サイトでは11月27日(水)からファッションショー・授賞式の収録映像が公開されました。受賞作品の詳細や審査員のコメントも掲載されています。Instagram@ykkfaでは入選作品30点の写真を掲載していくそうです。

YKK商品の使い方がファスニングの常識を超えて、多彩で実用的、おしゃれに進化しています。見方を変えれば、それだけたくさんの活用余地が残されていることを示しているようです。ファスニングの可能性に関する「気づき」をもらえるのは、このアワードの大きな意義だと思われます。

YKKのファスニングパーツは装いの「主役」ではなくても、ファッションを拡張する価値や可能性は無限大だと、あらためて知る機会になりました。そうした眠れる価値や可能性を引き出し、実際に着られる使える商品に育てていくには、新たな才能が欠かせません。YKKのファスニングパーツと次世代のクリエイターが手を携える意義をあらためて示したこの日の授賞式は、「YKKファスニングアワード」発のヒット商品やビッグトレンドが誕生する苗床になる期待感を残して幕を閉じました。

 

YKKファスニングアワード
https://www.ykk.com/fa/

 

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