「ユニクロ(UNIQLO)」が2025-26年秋冬コレクションを発表しました。イメージに掲げられた言葉は「Revisiting Classic」。意味は「古くて新しい『今日のクラシック』」です。服のルーツやオーセンティックさを再発見しています。デザインの着想源になったのは、アイビースタイルの秋のムードと、アップステート・ニューヨークのキャビンで過ごす冬の週末。たたずまいはシックでも、モダンで、快適な機能を備えたアイテムがそろいます。
大学キャンパスの空気感を漂わせつつ、リラックス感を加えたアイビールックが提案されました。ボトムスはデニムやコットン素材が豊作。シルエットはバギーやカーブが立体感を引き立てています。トップス、スカートではショート丈が引き続き、提案されています。今回は大人向けにもスコートが用意されました。
短丈ジャケットはコンパクトな着映えが特徴。ミニ丈スコートとのセットアップは大人女性にも好まれそうです。
デニムのイージーパンツはストレッチが効いていて、スウエットに近い穿き心地。ワイドめがメンズでも人気のようです。フレアパンツは1970年代を想起させるムードが漂います。ポロニットは今季も継続的に支持を集め、ジェンダーレスに広がるアイテムです。
冬向けのウエアではアウターが主役になる感じです、全体にリラックスムードが漂います。「パフテック」のデザインが一段と豊富です。ミリタリー系ジャケットもパフテック仕様に。フィールドコートも出ています。パフテックのベストはメンズの新商品です。正方形のキルティングが施されています。ウィメンズのパフテックにはノーカラーのジャケットやベストも用意されました。
「UNIQLO : C」でもパフテックが展開され、ボア付き襟がアクセントに。パフテックのほか、ダウンやシームレスダウンも展開され、ショート丈ならコンパクトな印象になります。
フリースシリーズはカットソーやソフトニットフリースなど、室内外で活躍する実用性の高いラインアップ。スポンジフリースのふわふわ感も注目です。「暖パン」は裏フリース仕様でぬくもりをしっかりキープしてくれます。2024-25年秋冬シーズンにヒットしたウォッシャブルニットパンツは25-26秋冬も健在で、ケーブル柄ニットが登場します。。
毛足の長いニットやアーガイル柄なと季節感を盛り上げます。スフレヤーンはもちもちとした質感が魅力で、マフラーやアームカバーに加え、新顔としてワンピースも登場します。
「ヒートテックカシミヤ」が新たにメンズモデルを展開。カシミヤやメリノ、スフレヤーンなど素材バリエーションが拡大しました。差し色として活用しやすい豊富なカラーバリエーションも魅力です。
SNSで話題を呼んだラウンドミニバッグは継続的に人気を集め、新たにウルトラミニサイズも投入。ナイロン系バッグやポケット多めのデザインも展開され、チャーム感覚で身に着けられるタイプも登場。足元ではシアーソックスの人気がさらに加速。短丈スコートと合わせたスタイリングが提案されています。
「Uniqlo U(ユニクロ ユー)」ではレイヤーの幅が広がりました。ブルーを軸に据えた色使いが新鮮。ジェンダーレスで楽しめそうなコレクションです。2024年にヒットしたコーデュロイパンツは新色が加わりました。トーナルコーデが打ち出されています。機能的ウエアと天然素材アイテムのミックスが提案されました。コットンシャツの上からパフティックアウターを重ねるような着方です。
「UNIQLO AND JW ANDERSON(ユニクロ アンド ジェイ ダブリュー アンダーソン)」はフィールドウエアから着想を得ました。英国らしさを融け合わせています。ポロニットはキーアイテム。ストレートジーンズにはグリーンが登場。ワイドパンツがバリエーションの幅を広げています。フライとジャケット風アウターもお目見えします。
「COMPTOIR DES COTONNIERS(コントワー・デ・コトニエ)」ではコーデュロイのワイドパンツ・セットアップが登場。ミニスカートとのセットアップも。短丈アイテムが増え、短丈ジャケットとミニスカートのコンビネーションが用意されています。
「UNIQLO : C(ユニクロ:シー)」はリラクシングで都会的なアイテムが打ち出されました。パフテックのボア付きアウターやカシミヤのスカーフ付きニットが登場。きれいめのジャケットといった、オケージョンに使えるウエアも多くなっています。秋冬らしいカラーリング。デビュー当時から人気の高いキャップは様々なスタイリングに取り入れやすくなっています。
全体的に英国紳士服に源流を持つオーセンティックな装いのモダナイズは、落ち着きや正統性を求める時代の空気を写し取っているかのように見えます。単にレトロなのではなく、素材や製法に先端的なアイデアを盛り込むのは「ユニクロ」らしいアプローチ。ヴィンテージや古着にも通じる「今日のクラシック」は多くの人に“着るやすらぎ”をもたらしてくれそうです。