「日本を世界5大都市ファッションウィークの一角へ押し上げること」をビジョンに掲げるTOKYO CREATIVE SALONのオリジナルコンテンツとして、2026年3月13日(金)から15日(日)の3日間、新宿住友ビル 三角広場で「Tokyo Vintage Fashion Week」(以下、TVFW)が開催されました。
東京のヴィンテージカルチャーを世界へと発信する試みは、初開催とは思えない熱量と完成度で、東京らしい古着文化の豊かさを体感できる場となりました。
「古着のみ」で構成されたファッションショーを開催。初日の「Regular Vintage Fashion Show」では、古着屋JAMとWEGOのアイテムを用い、日常に根づいたリアルな古着スタイルをランウェイで表現。スタイリストの原田学氏と、デザイナー/アクティビストのeri氏が協働し、希少価値に依存しない「日常に根ざした古着」の新たな魅力を提示。再評価が進むレギュラーピースにフォーカスしています。希少価値に頼るのではなく、「今、どう着るか」にフォーカスした旬なスタイリングはとても新鮮に映りました。
異なる時代やテイストを自在にミックスした着こなしからは、古着ならではのフェード感や一点物の魅力が際立ちます。レイヤードの工夫や小物使いにもアイデアが光り、「古着は自由でいい」というメッセージが自然と伝わってくるようでした。
2日目の「Future Vintage Fashion Show」では、歴史的アーカイブを大胆にミックスし、過去から未来へとつながるファッションの循環を提示。スタイリストの三宅陽子が、COMME des GARÇONSやBottega Veneta、DIOR、RAF SIMONSといった歴史的アーカイブを自在に掛け合わせました。ヴィンテージが単なる懐古ではなく、次の価値を生み出す源泉であることを強く感じさせる内容です。
会場には約100のブースが並び、レギュラーヴィンテージからプレミアムピースまで幅広く展開。国内外の有力古着店が集結したマーケットは見応えがあり、来場者が思い思いに「自分だけの一着」を探す光景も印象的でした。
近年、モードの世界ではヴィンテージ加工を施したり、ユーズド感をまとわせたりした商品が支持されていますが、やはり本物の古着・ヴィンテージが持つ、時間を経たからこその風合いと存在感は特別です。実際に目にし、触れることで、その価値を改めて実感しました。
実行委員長の松井智則氏は「従来の価値観の延長線上ではない、“新しい価値によるファッションウィーク”をヴィンテージで表現できた」と語ります。さらに、「過去がなければ未来はつくれない。だからこそ、時を超えて残ってきた服を今の形で提示し直すことで、未来の価値へとつなげていく」とコメント。とても共感できる言葉が印象に残りました。
古着は人から人へと受け継がれてきた、ヒューマンな宝物でもあります。東京という都市が持つストリートカルチャーと結びついたとき、その魅力はさらに広がりを見せるのだと感じました。
古着好きの一人として、その奥深さと自由度、そして可能性を改めて強く感じた時間でした。東京発のヴィンテージカルチャーがこれからどのように世界へ広がっていくのか。今後の展開にも大いに期待したいと思います。
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