新しい発想の合同展示会「SOLEIL TOKYO(ソレイユトーキョー)」の第3回が2016年8月30日(火)~9月2日(金)に東京・代官山の「ホワイトルーム代官山」で開催されます。主な来場者となるバイヤーの負担を軽くする気配りを取り入れた点で新しいタイプの合同展示会です。参加ブランドは33にのぼります。
一般的な展示会では各ブースにサンプルがぎっしり展示され、ポイントがつかみにくくなりがち。ソレイユではブランドのコアな部分、絞り込んだエッセンスだけを、1スパンのラックや平台で提示。来場者が各ブランドの持ち味や強みを一目で理解できる仕組みです。
サンプルだけを展示してあるので、ゆったりと見て回れます。デザイナー本人や営業担当者がブースに陣取っていると、通り過ぎるのがためらわれ、結果的に思い通りのペースでキビキビ動くのが難しくなってしまうもの。でも、ソレイユ式の展示であれば、ウエットなやりとり抜きでサッと見て回りやすくなります。
関心を持ったブースでチェックを入れれば、後日、それぞれの担当者から個展やコレクションへの招待通知が届きます。こういった効率的なコンタクト手順も、日頃から忙しくしているバイヤーを助けます。まずは「さわり」だけを知ってもらう、ライトな出会いの場という立ち位置は、ありそうでなかった新発想の展示会と言えます。
レディースウエア、メンズウエア、アクセサリー、バッグ、靴、インティメート、ステーショナリー、インテリア雑貨、コスメなど33ブランドが参加。前回よりも8ブランド増えています。新規出展は21ブランドです。日本ブランドの海外進出サポートを行う「カシュ・カシュ」が運営しています。
パリからは「imu」「CLOUD LOBBY」の2ブランドが参加。地方個店を中心に根強い人気を持つベテランブランド「YO」「K’s INTER WORKS」「Yukiko Kawasaki」の3ブランドが一度に見られる機会ともなります。
新たにソレイユトーキョー・アドバイザー制度を設けました。ビームス執行役員の南馬越一義氏や、ロンハーマン成功の立役者、三根弘毅氏といった10人が名前を連ねています。デザイナー本人がその場にいないという点を生かして、本気度の高いアドバイスコメントをもらえるのも興味深いところです。
業界事情に通じたメンバーが運営にかかわっているおかげで、「来場者の都合を優先した見せ方」が実現しました。一般的な展示会は見せる側の都合に従う傾向が強いのですが、来場者にとって「都合のよい」運営は結果的に出展サイドにも利益をもたらします。両者の気持ちが分かるコーディネーター、仲介者の存在は大きく、「ソレイユ式」が今後のお手本となっていきそうな予感も。業界屈指の目利き10人による、損得勘定抜きのコメントもブランドを磨く手がかりになってくれそうです。
SOLEIL TOKYO 2017SS
<会期>2016年8月30日(火)~9月2日(金) 11~19時(※初日のみ13時スタート)
<会場>代官山ホワイトルーム 渋谷区恵比寿西1-31-12 FLEG代官山
SOLEIL TOKYO
http://soleiltokyo.com/
www.facebook.com/SOLEILTOKYO2015
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