前妻vs.今妻のレトロなファッションバトル! 映画『ブライズ・スピリット~夫をシェアしたくはありません!』

『ブライズ・スピリット~夫をシェアしたくはありません!』

あの世から帰ってきた妻が引き起こす家庭内騒動を描いた、ミステリアスなコメディ映画『ブライズ・スピリット~夫をシェアしたくはありません!』が2021年9月10日から、TOHOシネマズ シャンテほかで公開されます。時代背景が1930年代とあって、クラシックな装いが見どころの一つ。レトロでノスタルジックなファッションがリバイバルする中、着こなしの面でも興味深い作品に仕上がっています。

 

『ブライズ・スピリット~夫をシェアしたくはありません!』

ベストセラー作家のチャールズ(ダン・スティーヴンス)はスランプに陥っていました。実は彼には小説の才能がなく、ヒット作を考えていたのは、事故死した最初の妻、エルヴィラ(レスリー・マン)だったのです。ハリウッド進出をかけた脚本の締め切りが迫り、焦るチャールズは亡き妻の霊を召喚しようと、霊媒師のマダム・アルカティ(ジュディ・デンチ)に頼みます。

チャールズの願い通りに舞い降りたエルヴィラですが、その姿はチャールズにしか見えず、今の妻ルース(アイラ・フィッシャー)は夫の奇妙な行動を不審がります。エルヴィラの知恵を借りて、脚本づくりが進む中、エルヴィラが地上にいられる期限が迫ります。前妻と今妻が同居する不思議な三角関係が続き、3人の気持ちにも変化が起きて――。

 

『ブライズ・スピリット~夫をシェアしたくはありません!』

霊媒師役を演じたのは、『007』シリーズでジェームズ・ボンドの上司「M」役で知られる、英国の大女優、ジュディ・デンチ。オスカーアクターの演技が軽妙なコメディに奥行きを加えています。英国のTVシリーズ『ダウントン・アビー』の監督が名作戯曲『陽気な幽霊』を再び映画化しました。

 

『ブライズ・スピリット~夫をシェアしたくはありません!』

『ブライズ・スピリット~夫をシェアしたくはありません!』

原作の戯曲は1941年に初演されていて、今回の映画版でも舞台は当時のまま。だから、登場人物の装いは30~40年代の古風なたたずまいが印象的です。とりわけ、見ていて楽しいのは、亡き妻・エルヴィラのファッション。亡霊という立場もあってか、時にいたずらっぽく、時にセンシュアル(官能的)な着こなしを披露。再婚した夫に焼き餅を焼きながら、自分の魅力をアピールします。

ボディラインを際立たせる、スレンダーなシルエットが多く、肌の露出も多め。黒や赤などをベースに、ダークエレガント系の装いで、夫に「復縁」を迫ります。

 

『ブライズ・スピリット~夫をシェアしたくはありません!』

『ブライズ・スピリット~夫をシェアしたくはありません!』

一方、現在の妻、ルースは育ちのよさを感じさせる、落ち着いた装いがお得意。レースやフリルなどの素材・ディテールで甘さをプラスしたワンピースで、レトロなムードを醸し出します。

前妻と現妻はどちらもおしゃれ上手で、装いがそれぞれのキャラクターを印象づけています。今のファッショントレンドになっている「タイムレス」は、時代に左右されない、クラシック寄りのテイスト。今回の登場人物たちが披露してくれた30~40年代風の着こなしは、タイムレスのトレンドを取り入れるうえでも参考にできそうです。

 

『ブライズ・スピリット~夫をシェアしたくはありません!』

ブライズ・スピリット~夫をシェアしたくはありません!
公式サイト:https://cinerack.jp/blithespirit/

2021年9月10日(金)TOHO シネマズ シャンテほか全国ロードショー!
2020年 イギリス 英語 /100 分 カラー スコープ / 原題: BLITHE SPIRIT / 字幕翻訳:中沢志乃
配給:ショウゲート  © BLITHE SPIRIT PRODUCTIONS LTD 2020
Twitter:@BLITHESPIRIT_jp
Facebook:www.facebook.com/showgate.youga

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